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〈CLASSICALお茶の間ヴューイング〉SiriuS(シリウス)インタヴュー【2020.2 144】

■この記事は…
2020年2月20日発刊のintoxicate 144〈お茶の間ヴューイング〉に掲載された、テノール&バリトンユニット・SiriuS(シリウス)のインタビューです。

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intoxicate 144


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大田翔(T)× 田中俊太郎(Br)揃って180cm 超えの美丈夫、ステージに輝く二つ星。

interview&text:東端哲也

 夜空でひときわ輝く連星シリウスのごとく…音楽シーンに新しいスター・ユニットが誕生。オペラの世界で最高の好敵手であるテノールとバリトンが、ミュージカルの名曲を歌い継ぐ魅惑のアルバムの登場だ。


 「以前ある舞台で一度だけ一緒に歌ったきりの二人。この再会は運命かもしれないと思いました」(大田)
 「藝大で声楽を学んだ僕たちならではのアプローチでミュージカル曲やスタンダードナンバーに挑戦。英語歌唱にこだわることで、テキストの内容により深く迫り、世界中の人に聴いて貰えたら嬉しい」(田中)


タイプの違う二つの声がセクシーなハーモニーを生み、聴き慣れた曲も馴染みのない曲も時めかせる。


 「猟奇的な『スウィニー・トッド』の劇中で唯一純真なトバイアスによって歌われる《僕がいる限りは》が好きです。語りかけるようにして始まり、だんだんスケールの大きな歌唱が求められる面白さが」(田中)
 「『チェス』の《アンセム》は先輩である岡幸二郎さんからのお薦め曲。彼のデビュー30周年記念コンサートにもゲストで呼んでいただいて、3 人一緒にステージの上で歌った想い出のナンバーです」(大田)


 映画『巴里のアメリカ人』でのジーン・ケリーのパフォーマンスも鮮烈なガーシュウィン・ナンバー《天国への階段》は公式サイトにアップされたショートムービーでの二人のダンスシーンも必見。舗道を並んで歩きながら歌う《チーク・トゥ・チーク》も楽しい。


 「ジーン・ケリーは最高ですよね。『雨に唄えば』の名場面が好きすぎてDVD で何度も観ました。…僕らの踊りはまだまだ練習が必要かも(笑)」(大田)
 「《チーク・トゥ・チーク》は殆ど二人のユニゾンで、スウインギーなリズムが気持ちよかった」(田中)


 《チキ・チキ・バン・バン》はお馴染みの日本語版もボーナストラックで聴けるが、“チティ・チティ・バン・バン”と発音するオリジナル版での歌唱もお見事。


 「早口でテクニック的には難しいのに、いかにも楽しげに歌うべき曲なので凄く苦労しました」(大田)


1998年にオフブロードウェイで初演された『ニュー・ブレイン』で主人公ゴードン(男性)の恋人ロジャー(男性)によって歌われる、愛に溢れたナンバー《セイリング》が収録されているのも素晴らしい。


 「男性デュオならではの選曲ですが、とにかく感動的で美しいナンバーなので聴いてみて下さい」(田中)


映画『グレイテスト・ショーマン』から生まれた名曲のひとつ《ア・ミリオン・ドリームズ》がまるで二人のテーマソングのようにぴったりとハマっている。


 「今後も声の幅を広げ、可能性を追究したい」(田中)
 「夢は紅白歌合戦…沢山の人に届けたいから」(大田)


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