読書が趣味のメンバーからおすすめの1冊【読書の秋】
10月に入って一気に涼しくなり、夏も終わり、そろそろ秋だなと感じる気候になりました。秋は、「食欲の秋」「スポーツの秋」と何かと楽しみが多い季節です。
今回は、秋の夜長に読書を楽しむべく、読書が趣味のメンバーにおすすめの1冊を聞いてまとめました!
① 『即答力』
ーまずは自己紹介をお願いします(営業本部 Mさん)
趣味は映画やマンガ、コーヒー、旅行など、たくさんのことに興味があるので浅く広く(笑)
最近は家のインテリアのことばかり考えていたり、休日はとにかく外に出るスタイルを取っております。
インターリンクではセールス/マーケティングを担当しています。
ーおすすめの1冊を教えてください
松浦弥太郎さんの『即答力』です。
ーおすすめの理由を教えてください
社会人2~3年目くらいで、難しめの個人目標がついたりすると、今まで教わった事だけでは対応しきれなかったり、周りと比較し始めたり、達成のために焦ったりで、とにかくなんでも取り入れようと試行錯誤して、ビジネス書籍や自己啓発本を読み漁る時期ってあるあるだと思うのですが、正直、当時あまりグッとくるものがなくて(笑)
『即答力』とは、たしか20代後半の時に出会ったのですが、いくつも刺さる言葉や教訓があって「もっと早く出会いたかった」と思いました。
細かいテクニックというよりは、仕事や人との向き合い方や、考え方/あり方の部分で、ハッと気づかされたり、今の自分には出来ているだろうか?と考えさせられる内容が多く、大事だと思った箇所にたくさんマーカー引いたり、スマホにメモして、当時とは環境や立場が変わった今でもよく見返してます。
『即答力』と、同じく松浦弥太郎さん著の『伝わるちから』を併せてを読むと、”謙虚に、情熱や好奇心をもって楽しんで仕事をしよう!”というマインドセットができるので、もし同じような行き詰まりを感じてる方にはおすすめです!(仕事だけでなくプライベートでも)
② 『東京でお酒を飲むならば』
ーまずは自己紹介をお願いします(クリエイティブ課 Hさん)
私は現在、フロントエンドエンジニアとしてあるプロジェクトに参画しています。
趣味は本、登山、お酒です。最近は近所に酒場がたくさんあるのでよく飲みに行きます。
ーおすすめの1冊を教えてください
紹介したい本は、甲斐みのりさんの東京の酒場にまつわるエッセイ「東京でお酒を飲むならば」です。
ーおすすめの理由を教えてください
タイトルの通り、お酒を飲もうと思った時に、親しい人に紹介したくなるような、素敵なお店を紹介する温かい一冊です。
お酒を飲めない人でもきっと、何かこういうのっていいなあ~と思いながら楽しめる本なのではないかなと思います。お父さんと飲みに行く話もほっこりして良いです。
浅草・吉祥寺・中目黒・渋谷・神田・神保町・銀座などの酒場を中心に掲載されています。自分はこの本に掲載されているお店に実際に足を運んでしまうほど、行ってみたいと思うお店が詰まっている本です。
掲載されているどこかのお店で会いましょう…ではまた。
③ 『禁書目録の歴史』
ーまずは自己紹介をお願いします(システム課 Mさん)
私は現在AWSのサーバやネットワークの関係の仕事をしています。フルリモートワークなので通勤時間が浮いて趣味に使える時間が一層増えました。今回の「読書」に使える時間もそうですが、アニメの視聴も出来るし、コンサートにも行け、先日はショスタコーヴィチの交響曲第10番、別の日にはチャイコフスキーの交響曲第5番を聴いて来ました。
ーおすすめの1冊を教えてください
今年これ迄に読んだ90冊程の中からですと「禁書目録の歴史」をお勧めします。
ーおすすめの理由を教えてください
禁書と言うと日本の若者(私は老人ですが)は「とあるシリーズ(※)」を先ず思い浮かべるかもしれません。私も歴史的事実としては始皇帝やナチスの焚書以外だと過去には色々な本が発禁された時代があったなあ程度の知識で、そこに「とあるシリーズ」のアニメ放送が開始されて禁書目録はそちらのイメージで塗りつぶされました。
でも禁書目録=白い僧衣のインデックスと言う知識も如何な物かとは思っていた所に9月末に書店で本を物色していたらこの本が目に留まり、ちゃんとした禁書目録の歴史を読もうではないかと買いました。
内容はまさにカトリックによる禁書と、その目録作りの歴史で、これを読むと世界史で習った
或る日グーテンベルクが活版印刷を始めた(ドカーン)
或る日ルターがそれを利用してドイツ語聖書を出して宗教改革を始めた(ドカーン)
と言う、二発の砲撃で歴史が動いた訳ではなく、ルター以前にもローマの方針に疑問を持った所謂異端派が本を出して、ローマがそれを禁じた、禁書にした、それの目録を作って各国の教会にふれたと言う流れで、禁書目録を作り始め時は、出て来る本の数などたかが知れていた時代なのでそれで済むと思っていた訳です。しかし、すぐにそれは破綻して行きます。その辺の歴史が書かれていて、ああなるほど、インデックスって10万3000冊の魔道書を記憶してる完全記憶能力とは違うよねと今更ながら分かります。
ところでこの本の著者のカナダの聖トマス大学のロビン・ヴォウズ教授は終章において、「日本のアニメの愛好者なら禁書目録と聞くと銀髪の女性主人公を連想するかもしれない」と、とあるシリーズのインデックスに言及してました。これはびっくりです。
(※)『とある魔術の禁書目録』は鎌池和馬による日本のライトノベルシリーズで、『とある科学の超電磁砲』『とある科学の一方通行』などの派生作品群も含めて「とあるシリーズ」と呼んでいる。
④ 『コンパクト版 学習漫画 日本の歴史』
ーまずは自己紹介をお願いします(営業本部 Iさん)
営業本部で自社の商材に関しての営業活動やメンバーの育成などを担当してます。
文字を読むことが好きで、ジャンル問わずなんでも読むのですが、ここ数年は子育てでなかなか時間がなく、さらっと読めるものばかり読んでいます。
ーおすすめの1冊を教えてください
『コンパクト版学習漫画 日本の歴史(集英社)』です。
ーおすすめの理由を教えてください
きっかけは子供に読ませたいなと思って各社の歴史漫画を比較していたことですが、うっかり自分でもはまってしまいました。
おすすめのポイントはいろいろあります。
・表紙が豪華
いろいろな漫画家さんが表紙を書いているのですが(あくまで表紙のみ)
荒木飛呂彦先生の厩戸皇子やマッカーサー、和月伸宏先生の坂本龍馬、石田スイ先生の徳川吉宗など。個人的にグッとくる表紙を眺めるだけで癒されますw
・自分が体験したことが歴史として学べる
20巻がバブル期あたりから現代までになっているのですが、自身が子供のころには無かった巻で。自分が生まれて体験してきたことが歴史として描かれているのが興味深いです。
阪神大震災、地下鉄サリン事件、郵政民営化、インターネットの台頭など。「あー、こんな感じだったな」と思うところもあれば、子供のころには分からなかった細かなことなども分かってとても面白いです。アベノミクスまで入ってます。
登場人物も知っている人ばかりで、小泉さん、安倍さんなどの政治家や、果ては三浦知良さんまで出てきます。
20巻だけでも読む価値があるかなと思います!
⑤ 『儚い羊たちの祝宴』
ーまずは自己紹介をお願いします(人事部 Fさん)
インターリンクでは人事6年目。
趣味はゲーム、映画鑑賞、音楽鑑賞などコンテンツに日々救われています。岩盤浴もよく行きます。
両親がミステリ好きだったため実家の本棚は推理小説がほとんどでした。
その影響で自分自身、好む本も推理小説、ミステリー小説ばかりです。
ーおすすめの1冊を教えてください
『儚い羊たちの祝宴』
夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」に関連する人々を中心に巻き起こる事件を集めた短編集です。
ーおすすめの理由を教えてください
私は綺麗にハッピーエンドで完結するよりも、多少後味の悪さが残る作品にはまりやすく、この作品もそういった類のものになります。
著者は、アニメ化もされている『氷菓』など古典部シリーズでおなじみの米澤穂信さんです。
伏線優しめ、難しくなく比較的読みやすいですが、浮世離れしたお嬢様たちのやり取りにとっつきにくさも感じつつ、それもまた味として楽しめる作品だと思っています。
短編集なので、それぞれ独立した物語として好きな順番で読むことができます。
しかし5話目『儚い羊たちの晩餐』は、前の4話を終結させたような結末がまっているので、5話目だけは最後に読むことをおすすめします。
個人的には4話目の『玉野五十鈴の誉れ』がお気に入りです。
よく紹介されますが、最後の一行で背筋凍るような体験ができます。
どの短編も「そんなこと?」と感じる狂気的な動機の連続です。
もうすっかり涼しい時期になってしまいましたが、ひんやりしたい夏場に読んで欲しい作品となっています。
(何名か知人にもこちらを紹介しましたが、人を選ぶ作品だと思います。
前述した通り「後味悪い系」嫌いじゃない方はぜひ。)
⑥ 『「人生が充実する」時間のつかい方』
ーまずは自己紹介をお願いします(人事部 W)
人事部で、人事・採用・労務まわりを幅広く担当しており、自社noteも書いていますWです。
今年自社サイトに人事紹介のページを設けまして、その際に「月10冊ペースで読書してます」宣言をしていたので、2024年は冊数を数えながらきっちりコミットしている最中ですw
ーおすすめの1冊を教えてください
私もシステム課のMさんと同じく、今年これまでに読んだ100冊の中から選びました。今回は『「人生が充実する」時間のつかい方』をおすすめします。
ーおすすめの理由を教えてください
題名や本の帯を見ると、日々業務や家事に追われ、効率やタイパ重視でタスクと戦う毎日を過ごす方向けの本にも見えます。
もちろんそういった方にもおすすめできますが、いわゆるタイムマネジメント的な話にとどまらず、つまらない時間を楽しくしたり、楽しい時間をもっと楽しくするようなアプローチが書かれていて、「時間の質を高めたい」と考える方におすすめしたい1冊です。
この本のすごいところは、自分がどんな活動に幸福を感じているかを割り出したり、残りの人生であと何回できるか(たとえば、親とランチに行くなど)をきっちり算出するなど、なんとなくぼんやりで終わらず、自分ごととして時間の価値を振り返ることができるところ。
仕事もまとめてひとくくりにせず、内容やカテゴリで分類してみることで、何にやりがいを感じているのか、どんなことが好きなのか、共通点や傾向も見えてきます。
ある程度の研究や調査結果をもとに「人が幸せを感じる活動」や「幸せにも慣れてしまう」ことなどがまとめられているのでなるほどと思えることも多く、使えるテクニックも随所に出てきます。(4章、5章だけでも読む価値ありです)
「人生の幸福度を高めたい」「日々を明るく楽しく過ごしたい」と思う人におすすめです。
いかがでしたか?
今回は、「読書の秋」によせてジャンルも異なる6冊をご紹介しました。
気になる本があったら、ぜひチェックしてみてください!