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人に喜ばれ、稼げて、カッコいい。 そういう職業に私は就きたい。
私は、小さいころからずっと飲食業で働きたい、と思っていたわけではなかった。
小さい頃の夢は、「漫画家」だった。原稿用紙にGペンで絵を描いて、出版社に送ったこともあった。
(なんと集英社、週刊少年ジャンプ編集部!!)
子どもの時は、見ていて楽しくて憧れるものや、
身近な大人の姿を見て影響されるもの。
図は、中学生が「大人になったらなりたいもの」ランキング、1位が会社員なんて現実的、、、というか身近な大人が会社員だからでしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1638780040848-4GQJHnFsdS.png?width=1200)
そうスタートは、身近な大人の姿を見て「楽しくなって憧れた」。
そして、今まで何かしらの気持ちが途切れないで続いている、
という事だと思う。
その気持ちってなんなんだろう?
人生のその時々の節目で、影響を受けた3人の方から、
飲食の仕事の醍醐味をひも解いてみたい。
楽しくて憧れた「チェーン店アルバイト」時代
初めて飲食店で働いたのは、大学生のとき、とあるチェーンのパスタ屋さん。
そのお店の店長さんが、飲食店で働く楽しみを教えてくれた。
その人は、元々独立して自分のお店をやっていた方で、勤めていた会社に
戻って来た人だった。それもあり普通のチェーンの教え方と違ったのかも
しれない。
(ご本人は「出戻りだよ~」とちょっとバツが悪そうに言っていらした)
ここで教えてもらったのは、「接客の喜び」
チェーンなのでもちろんマニュアルにそって接客するのだが、店長がマニュアルに逸脱して接客する。
例えば、お客様がお薬をテーブルの上に置いている。そうしたら言われる前に、氷なしの水を持っていく。
映画館が上の階に入っていたので、混んでいるときはお客様が入店する前に待ち時間を伝える。映画の開始時間に間に合うように。それで入店されなくても、お客様の利益になるならよし、などなどなど。
それを見せてくれて、「これを真似しなさい」って教えてくれたものだから、「本当にお客様に喜ばれる」ということを体験できた。素晴らしい体験だった。
(え、なんで分かったの?というお客様の驚きと喜びの入り混じった表情って最高っす)
また営業中、ものすごく色々考えて、頭を使って営業してる、
その色々を教えてくれた。
単純にいうと、席案内と全体の把握とコントロールなのだが、それができるようになると営業中のお店全体が把握できる感覚があって面白かった。
それができるようになったら、あだ名が「副店長」になりました…。
なにより、店長が楽しそうだった。
仕事を楽しんでいる大人ってなかなか見ないので、それにも影響された。
とても楽しかったけど、その当時は「書籍の編集者」になることが夢だったので、飲食は就活の対象には入っていなかった。
例にもれず、「飲食は長時間労働」というイメージがついていた。
朝、お店に開店準備に入ったらソファで店長が寝てる、みたいなこともちょくちょくあったので。。。
即戦力になれるのはこれしかない!第二新卒時代
なんだかんだで、大学卒業した翌年の3月に、某大手チェーンの社員になっていました。
卒業後、就職した会社を4ヵ月で退社。
それからバイトをしながら再就職活動。この時、マジな就職難時代。
「自分が即社員として働ける職種は、もう飲食しかない!」
とこの時は狙って就職活動しました。
この某チェーン時代は、書けないくらいブラックなこといっぱいあったのだが、それでも6年辞めずに勤めたのは、社長の視野の広さを共有してもらったからかもしれない。
それが、社会人駆け出しの自分にピッタリはまったから、だと思う。
「働く、ということ」を広げてくれた
自分は会社員だったので、どうしても会社に雇用されている=店長をやらされている意識が強かったが、社長は「店長=経営者」という考えで、経営者的視点を付けさせてくれた。
「地域に飲食店が1店舗あることで、何人の雇用を生み出しているのか」
「店長は、価値を生み出すことが仕事だ。作業者になってはならない」
という話をよく覚えている。1人店長で孤独に働いている意識から、
店舗の責任者としての地域・社会の一員、という意識が芽生えてきた。
アルバイトさんを教えるときも、社会に出る第一歩だと思って接するようになったり、目の前のお客様に価値を感じてもらうことが店長としての価値だ、と考えて仕事をするようになったり。
(この時は、アルバイト時代の店長のことが頭をよぎりまくりましたね)
社長はメディア嫌いで、インタビューも受けていなかった。文章でまとまったものがなかった。社長の考え方に近い本があるのでこれを読め!と
オススメされたのがこちら。
『外食・非常識経営論』 大林 豁史
先見性と目指す先が高い。
(このnoteを書くときに久々にめくってみたけど、時代は変わったな!
とも思った)
あ、私、日レスに入ったわけではありませんので、誤解なきよう。
私が入社した某チェーンの社長と、日レスの大林さんの考え方がすごく
似てた、ってことです。
長時間労働にはもう戻れない!ベンチャー時代
ただ、やっぱりずっとは続けられなかった。
一番不安になったのは、「歳をとったら、こんな生活つづけていられない!」と思うくらいの長時間労働。若かったら無茶苦茶でも乗り越えられるけど、40代50代で現場は無理だ。。。
と考え始め、某チェーンを退職。ベンチャーに転職します。
このベンチャー社長が、本業はIT。
知見が飲食とは全く違う(当たり前ですけど)
ここで教わったのは、「もっと稼げる飲食人になろうよ!」
飲食の経営は、時間帯売上やメニュー別注文数など”来店後の結果”である
数字をもとにしている場合がほとんど。IT業界で当たり前に行っている数字を飲食の現場にも取り入れて、カンや経験に頼らない仕事の進め方をする!
衝撃だった…。今までこねくり回していた”結果”以外の数字があるの?
今ではSNSの配信でもインプレッションなど、“見込み客”を数字で見える化できるので、だいぶ身近に接しているけど、当時は衝撃だった。
上記のような仕事をすれば、”労働集約型”から脱することができ、店舗で
料理を提供して、お客様からお金をもらう”店舗営業”というスタイル以外の収益化もできるようになるかもしれない。
「そうすれば、飲食の給与水準ももっと上がるよ!」
非シェフ、非専門職の飲食人にとって、素晴らしい提案だった。
まだ実現してはいないけど、方向性として光をさしてもらった気分。
未来の大人に選ばれる飲食業に
さっきの「大人になったらなりたいもの」ランキングの、
職業を”選んだ理由”はこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1638780817013-OMdXTrFBk3.png?width=1200)
私がそれぞれの節目において、教えてもらった飲食業の魅力が、
全て揃ったら、飲食もランクインできるかな、と思っている。
接客の喜び
”働く”という広がり
稼げる
実は、広義においての”飲食業”はすでにランキングに入っている。
「パティシエ/料理人/シェフ」ってそうでしょう?
そう、シェフやラーメン店の店主はなんか別格、あとオシャレカフェの
経営者。特にオーナーシェフは個人が輝いていて、成功したら有名になっていっぱい稼げていいよね、というイメージある。いいなー。
そして、こういった調理の専門職ではない”飲食業”も入っている。
「会社員」。チェーン店の店長って会社員ですよ?
仕事場にも、みなさん意識せず行ってますよね?どういう風に働いているか、も目撃しているはず。アルバイトとして働く間口も広い。
こういう結構誰にでも広く入口を開いている「会社員飲食業」。
かなり身近なはずなのに、全然良いイメージ持てないですね。
なんでだろうか?
例えばアルバイトさんに語るみたいに、自分の子どもにゆっくり
仕事のやりがいを語れる言葉があるのか?
そもそも、結婚して子どもを持てるくらいの、心理的経済的余裕を飲食業が与えられているのか?
親戚の子どもたちに出会えるタイミング(お正月・お盆)に、確実にお仕事になるのはどうにかならんのか?
YouTuberまではいかないけど、これだけ自ら発信できる場所が溢れているのに、飲食の方々の発信は少ない気がするが気のせいか?
コンサルタント、シェフの方ばっかり。それこそ「会社員飲食人」の情報は、転職サイトの口コミくらいしか見たことないぞ!
...と思って私は発信中。
まだ、子どもたちに胸をはって薦められる職業、とは言い難いので、
まずは飲食業が憧れの職業になるような土台、を作るような情報発信をしていこうと思っています。
以上!!
お楽しみはこれからだ!