「歩数」と「離職率」と「店長」
はい、こんにちは!
今回は、記事を読んでからの感想からの考察(?)です。
が、本題に入る前にご報告。
ちょっと前に、『POSレジ比較検討するよ!』という記事を書いたのですが、これが諸事情により、出来なくなってしまいました。
いやぁ、、、すみません。
というか、期待していた方がどれくらいいるのか分かりませんが。
一応ごめんなさい...…。
また、機会がありましたら実施します。
...…っていうか、やりたかったな。
では本題!!
『どんどん辞める職場』にならないためにはどーすればいーの?
面白い記事を読みました。↓↓
『スタッフ1人の1時間当たりの「平均歩数」を見ればわかる…
人がどんどん辞める職場に共通する特徴』(プレジデントオンライン)
最近、「マネジメントの良いやり方」や、「マネジャーとしての在り方」、
「定着率・離職率」のような記事をいっぱい閲覧していたら、これが出てきました。
それは、現在の店舗での課題感。
プラス自分の興味の範囲でもあります。
「マネジメント」に関して、その良し悪しをはかる数値のひとつが、
「離職率」かなぁ、と思って。
その記事の中で、ちょっと気になるタイトルの章にこんな記載があります。
そして、おおもとのタイトルが「スタッフ1人の1時間当たりの「平均歩数」を見ればわかる」。
いっぱい記事を読んでいる身として、「精神的な負荷」に言及するものは
結構多いんです。
でも「身体的な負荷」に言及していたので、新しい視点!と思い興味を持ちました。
そして、歩数であれば自分でも測定できる。
感覚値として、いま働いている店舗ってキツイんです。身体的にね。
それが数字で表されるのかどうか。やってみよう!
実際に計ってみました。
実際の私の1週間の歩数
測定日は、6月17日月曜日から、6月21日金曜日までの5日間。
いま現在働いている店舗は、平日のみ10時から22時までの勤務です。
で、営業時間は、ランチタイム11:30〜15:00
ディナータイムは、17:00~22:00 。
記事の中で言及されている、「危険水域」の歩数は、1700歩以上。
いきなり離職には結びつかないが、肉体負荷が大きいのが、1400〜1700歩。
営業時間にどれくらいの歩数が出ているのかを、表にしてみました。
ちなみに、この歩数を計ったのは「Google Fit」
スマホをポケットに入れておいて働くだけ。
30分ごとの歩数を後から確認することができます。
ちょっとタイムラグはありますが。
1400〜1700歩をオレンジで。1700歩以上(近く)を黄色でハイライトしています。
さすが、ピークタイムはほぼハイライトされています。
いやぁ。。。
ほぼ末期だね。
アルバイトだったら、いつ退職してもおかしくないよね。
そりゃふくらはぎパンパンになるはずだわ。
※追記しておくと、この数字は店舗の広さ・規模に左右されます。(記事内ではそんなことないよ、と書いてあったが)
100席以上の大箱だったら、そりゃ歩数も多くなるよね。というのが簡単に予想されますが、ただ、単純に広ければ増える、というわけでもない。
大箱だったらその分、スタッフの人数も増える。
「1人当たりの仕事量」の概算として見るのがいいと思われます。
また、やっぱり広いと負荷がかかるのは当たり前だよね、ということでもある。
大箱でも中規模でも、負荷をかけない工夫が必要だよね、という着地。
ちなみに、測定した私が働いている店舗の席数は、ワンフロア47席。
入り口とフロアに距離がある。
フロアは1つで34席、見渡せるが、入り口からフロアまでの通路の左右に、カウンター5席と、個室が2部屋ある。フロアをぐるぐるしつつ、カウンターと個室も見るためには、フロアから通路に足を運ばないといけない配置。
そして、各日の客数も並べてみましょう。
「客数」は、ファーストオーダーを打った時間にその人数が入ってくる。
ことディナー営業に関しては、滞在時間が1〜2時間と長いため、その後の時間にドリンクや料理提供など、繁忙の時間がやってくるので、タイムラグが発生してますね。
それはそれとして、注目すべきは木曜日。
ここは、体感でも他の日と比べてヒマ...もとい余裕がある営業だった。
客数も半分まではいかないが、あきらかに少ない。
にも関わらず、歩数はそれほどの落差が無い。
記事にもこうある。
なるほど、それを端的に表しているのが木曜日。
確かに数字にも体感的にも、納得感があります。
では、このお店で歩数を増やしている要因はどこにあるんだろう。
『店長の統率力が低い店舗は離職率が高い』のか?
思い当たるふしはあります。
...…いっぱいあります。
「オペレーション上の無駄な動きが多い」のです。
でも、それを”変えられない”のです。
具体的に書くとなんなので、とっても当たり障りのない例えを出しますね。
トレンチ、ってありますよね。ドリンクとかを乗せて運んでいくお盆ね。
これはいっぱい乗せられて便利なんですよ。1往復でドリンクを運んで、
不要なお皿を下げて来れば効率もいい。
ただ、これを置く場所が、私の現在の店舗の場合、ホールになく、
バックヤードにあるのです。これを取りに行くために、ホールからバックまで下がって、ドリンクを運んで、お皿という洗い物を乗せたらまた洗い物を運んで、バックまで下がるわけです。
ホールにトレンチがあったら、1往復無くすことができます。
そして、この場所にこうやって置いておけば、邪魔にならずに便利だね!
という場所も決定して具体的な提案もしたのです。
でも、未だにトレンチはバックヤードに置かれたまま。
無くすことができるはずの1往復をして、トレンチを持っていきます。
そりゃ歩数が増えるわけだよね!
これは、歩数の例ですが、もっと色々な場面で、「こうすればもっと効率的ですよね」という方法・アイデアはあります。
でも、それが変わらない・変えられないのは、
物理的な問題ではなく「抵抗勢力」があるから、なんですね。
(懐かしのひびき、、、分からない方はググってください!)
その為、その「抵抗勢力」をどうすればいいのか。を考えてしまうのですが、記事内にもある『「自分たちもこれでやってきたし、こういうものでしょ」』を変えていくのは難しい。
これを変えていくアイデアは、今のところ一つだけ。
「環境を創る」のがマネジメントの仕事
やっちゃえばいいのだ。
例えに出したトレンチの例でも、アイデアがあって出来るのなら、
やってしまえばいいのです。
「抵抗勢力」はもちろん抵抗するだろうけど。
そのアイデアが、良いものであれば。
オペレーション上の動きに問題がなくて、スムーズであれば、人は慣れて、それが当たり前になっていく。
やってみて、しっくり来なければ、自然と元通りか習慣にならずに消えていく。
そうしたら、また別のやり方を考えて、やってみればいいのです。
このサイクルを回すことができる「環境を創る」ことが、
店長・マネジャー・マネジメント層の仕事。
私の学びの今のところの結論はこれ!
このサイクルを回すためには、どこかで、「とりあえずやる」という
トップダウンが必要になってくる。それがやりやすい立場の人が、いわゆる「店長・マネジャー・マネジメント層」。
けして、”効率化できるアイデアを持っている”とか、”コミュニケーションを良く取れて、人を動かすことができる”ことが、マネジメントの在り方ではない。
もちろん、現実は一筋縄ではいかないが。
改めてそう思うのでした。
まとめ
このように、オペレーション上のことを「数字で具体化」するのって、とても面白いな〜、と思っている。
この記事を書いたのは、
【トリノ・ガーデン株式会社】の社長 中谷一郎さん。
新しい著書の宣伝記事ではあるのですが、こんな会社あるんだ!と感心。
伊勢市の『ゑびや』もそうですよね。
店舗営業の分析をして、売上予測の精度がすごい!(っていうのをTVで見たことがある)
飲食店の営業も、感覚や職人的・属人的な要素で、品質のブレが出る分野においては、どんどん数字分析で均質化していって、効率化できたら、少しは憧れられる職業になれるかな。
数字も道具なので、使いこなせる人・お店を良くするために使える人、
がちゃんと評価されるようになれば、理想に近づけるかな。
本当は、いまのお店で、
「これをやったら、歩数がこんなに少なくなりましたよ!」
までやりたかったけど。
以上!!
足パンパン!!
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