わが盲想 - 読書日記
1998年、内戦最中のスーダンで、ひょんなことから日本に行く機会を得て、来日。福岡、新潟、つくば、そして東京外大と、出会いと、運と努力とユーモアで人生を切り開いてくお話。
おちゃらけ精神がおもしろくって、ナルシストでいい感じに勘違いなのも、いい感じ。それも自分を信じる力になるし、いつの間にか自分も騙されてそうなっちゃう。
もちろん、ユーモアがある方だし、人を笑わせたいとおやじギャグ連発するんだから、
キャラクターについても作ってるところがあるのかなぁと察しますが。
イスラム教なのに酒に溺れるサマもまた一興。人生の浮き沈みのなかで、距離は遠くなりつつも、絶対に切れないというのが信仰の一つの在り方なんだなぁと思いました。
軽快な文で、一気に読み終えられます。小学校高学年からでも十分読める本だと思います。