その少女はいきなり乗ってきた
タンタラスの丘に景色を眺めに行った帰りだ
タクシーに乗っていた僕らに運転手が
『あの子を乗せてもいいかい』
そう聞いてきた
するとそこにはまだあどけなさが残っている少女が
坂をポツポツと降っていた
僕はあまりこだわりがない
これも旅の思い出だと思い
運転手に『イイですよ一緒に乗せてあげてください』
そう言った
すると運転手はニコリと笑い少女の真横でタクシーを止めた
少女はこっちを向いてニコリと笑った
運転手が『カモン』そう言うと少女は嬉しそうに乗ってきた
僕達はその少女と少し