書く瞑想で日々の感情をデトックスする。
数年前から「ジャーナリング」や「モーニングノート」という言葉をよく耳にするようになりました。
パソコンやスマホではなく、紙に自分の気持ちをひたすら書いていくというもの。
アナログなこのやり方は、ごちゃついた頭の中のゴミが捨てられ、思考の整理ができ、瞑想のような役割を果たしているのだそうです。
私も紙に気持ちを書く「お気持ちノート」的なものが昔から好きでした。
どちらかと言うとポエムを書き散らしていたことが多かったのですが(人に見られたら一番恥ずかしいやつ)、最近は気持ちを書き留める日記のように書いています。
ジャーナリングやモーニングノートという言葉じゃなくても、ご自愛ノート、自分磨きノート、メンタルノート、感情デトックスノートなどなど…自分のお気に入りの名前をつけるのも愛着が持てて良いです。
嫌なことがあって感情をデトックスするために書く時は、ネガティブな感情と真っ向から向き合おうとせず、しっかりと距離をとるのがオススメ。
私の場合、自分の感情を思いっきりノートにぶつけるというのが逆に苦手で、ぐしゃぐしゃと感情のまま書き殴るみたいなことをやってしまうと、自分の怒りや悲しみの感情にズブズブと飲み込まれるんです。
「今」を生きてる私たちにとって考えなくちゃいけないことって本当にたくさんあって、そういうネガティブな感情と向き合いすぎると潰れてしまいそうになる。
自分と感情の間に距離をとるために、書く時は必ず過去形で書くようにしています。
辛いことから逃げるのではなく、過去にしてしまう。
例えば、「ふざけんな!と、思った」とか、「私はダメだと、感じた」みたいなこと。
過去形にすることによって「あの時の気持ち」になり、『なんでダメだと「思った」のかな?』という問いに繋がっていく。
そうやって自分の問いに答えていくと、第三者的な目線で自分のことが考えられるようになっていくのだそうです。
書いてある文章を読んで、「ああ、私ってこういうことが嫌だったのね」と少しずつ自分のことを知っていく。
大切な友人に「それは大変だったね」と声をかけるように、私はノートに言葉を書いて感情をデトックスしていました。
私たちの人生は現在進行形で進んでいるけれど、嫌なことや悲しいことは昨日のことのように思い出せてしまう。
でもそれらを「あの時の気持ち」と過去にしてしまうことで、「今」が生きやすくなるのではないかと思うのです。
不思議なんですが、過去になった途端、人間は忘れていく。
だからこそ私たちは前を向いて歩いていける。
前を向いた時に同じことで傷つかないために、自分が何故そう思ったのかを知っておくことが大切なんでしょうね。
これからも日々を書いていく過程で、自分の感情や夢も育てていけるそんなノートにしていきたい。
焦らずに喜怒哀楽をなぞりながら、人生を通して自分のやりたいことや、好きなことを見つけられたいいなぁと思うのです。