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京都!俺だ!今行くから待っててくれ!「ショート・ショート・キョート」【感想・紹介】
▼kindle版▼
こんにちはモノノケです。
今回読んだのは「ショート・ショート・キョート」という本です。
京都はコロナ禍以前はよく行ってたんですが、この本を読んだら
京 都 に 行 き た い !
という気持ちが爆発しそうです。
しました。
こちらの「ショート・ショート・キョート」は
四季の京都に関するテーマにに分かれていて、
ほんわかする絵柄の4コマエッセイと
京都の名物・名所・京ことばについてのコラムで構成されています。
京都ビギナーの方は予習に、
京都玄人の方はあるある(関西イントネーションでお願いします)
とニヤリとする本だと思います。
京都に興味がある人。
寝る前やスキマ時間に読書したい人。
短い話を気軽に読みたい人。
におすすめです。
以下感想を書きますので、よければお付き合いください!
やっぱ京都すわ
観光地より路地を歩いたり川沿いをぶらぶらしたり、
小路でひっそり開かれているお店を発見するのが
楽しい派なんですが、
何回来ても、京都っていいんですよね。
毎日どこかの神社仏閣、それぞれの町で行事が行われているかと思えば、
ところによっては新しいお店ができていたりして、
さらに季節で違った雰囲気も味わえるんです。
観光地についても、何回も訪れていても
やっぱり、これやな。と思わせてくれるいつもの。な安定感があります。
広大とは言えない「京都」で目的次第でいろんな姿を見せてくれる幅の広さはさすが京都さんっすわ。
あたらしもん
京都は「伝統的な」イメージをお持ちの方が多いと思いますが、
意外と新しもん好きな、アンテナ鋭敏な方が多いところだと思います。
狭い世間でいち早く情報をつかんで、お偉いさんとの交渉をのらりくらりと立ち回る。
そんな歴史的な背景もあるかもしれませんが、
もっとシンプルに、好奇心と向上心が旺盛なんだと思います。
例えば京都はパン屋さんやカレー屋さんがたくさんあって、
その人ごとに、うちは朝ここのん。というなじみのお店があるとか。
お菓子も、和菓子で創業3桁年のお店もあれば、
チョコレートの老舗・有名店もたくさんあります。
玄関口である京都駅のデザインなんかも「新しい」ですよね。まあ建設当時は喧々諤々いろいろあったようですが京都の三大祭(葵祭、祇園祭、時代祭り)で、
各お祭りの行列が近代的な街並みを静々と進んでいく様子も
乙なものなんですよ。
(あちこち込み合ったり、通行規制もされるので移動の際は、情報収集することをおすすめします)
「あたらしもん」を受け入れると決めたら、
「うっとこの」になるまでかわいがるところも古都の余裕であり、
継続してこれた要因なんでしょうね。
現場は京都にあり
京都を探索していると、ありとあらゆる辻に碑があったり、
建造物の来歴に歴史上の人物が関わっていたり、
ここが歴史のターニングポイント!な場所がたくさんあります。
サスペンスドラマでも撮影地になっていたり、
漫画やアニメ・ゲームの聖地が京都の〇〇ということも
ままありますよね。
犬が歩けば棒にあたるように、京都を歩けば現場にあたります。
ロケ地になったカフェやホテルで作品に思いを馳せながらゆったり過ごすのも、作品に対して一段理解が深まりますよ。
ガイドさんについてもらって解説を聞くもよし、ただただ空気感を楽しむもよし。
歴史的価値にかかわらず、個人の持ち物であることも多いので、
非公開ではないか、見学ルールや法律・マナーには十分気をつけましょう。
京都の手作り
ハンドメイドイベントに出品されるものって
どんなものをイメージされるでしょうか。
アクセサリー、雑貨、洋服、靴、鞄、家具、食品なら焼き菓子、お茶やコーヒー。
自分が京都のハンドメイドイベントで驚いたのは、
漬物のブースがあったこと。
2024年6月から食品衛生法の改定で
漬物の販売には「営業許可」が必須となり、以降は出展される方が減ったと思いますが、そもそもハンドメイドで漬物が売られている衝撃たるや。
すぐきに、しば漬け、寒い時期なら千枚漬け、季節によって数種類買えたのですが、
持ち帰りの勇気が出ず…今となればおばあちゃまたちの味を知る機会を失い、後悔しかないです。
漬物の他にもだし巻きを出してる方がいたり、甘酒が飲めたり。
京都 手作り市 で調べると、
ポータルサイトが出てくるので、行かれる前に
開催中の雰囲気を見ているのもいいかもしれません。
場所によって出品者さんの傾向が違って、これまた楽しいので
ハンドメイドに関心ある方、観光の空き時間などおすすめです。
読み終わって
あぁ、こんなにも京都が恋しくなるなんて。
春は観光地激混みなので暑くなる前に
葵祭のあたりにいこうかな。
それでは今日はこの辺で、失礼します。
今回読んだ本
ショート・ショート・キョート おおえさき 著
淡交社 ISBN 978-4-47-304380-1
kindle版