「おい、チビ」

背後から、嫌味なおっさんの声。

「クーロンまで行きゃ帰れるなんて与太話、あてになんのか?」

振り返ると、ボロボロの軍服を着たエウロパ人の男。
元は、かなり上等の仕立てか。

「お前らの船は沈んだはずだし、護衛の兄ちゃんも巨兵に踏まれて」
「うるさいでちよ!」
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夢を渡る小説家イーノ
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