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木曜日の読書

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#小説

舞台『いつぞやは』を観て思った取り留めもないこと…(感想に非ず)

舞台『いつぞやは』(加藤拓也作・演出。以下、本作)を観るために三軒茶屋に向かう電車内で、作…

アンマchan
1年前
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小説・2023年GW前半、京都への「旅?」

これは「旅」なのか? 2023年4月28日ふと窓の外を見て、乗っている新幹線が新横浜駅のホームか…

アンマchan
1年前
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日記を小説にする~「文学界」2023年3月号の特集「滝口悠生の日常」より~

この"note"という媒体やネット上のブログなどに、日記や小説を投稿している人も多いが、それら…

アンマchan
1年前
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誰が見ている「夢」か?~映画『生きててごめんなさい』を酔って曲解~(若干、ネタバ…

映画『生きててごめんなさい』(山口健人監督、2023年。以下、本作)を観終わって飲み屋に入り、…

アンマchan
1年前
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作家になるには~初代「純文学新人賞三冠王」笙野頼子~

笙野頼子著『会いに行って 静流藤娘紀行』(講談社、2020年)を読んでいて、ふと、「昔、彼女の…

アンマchan
4年前
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柴崎友香の小説は「気持ち悪い」?(「解説」を読む)

もう何年も前の事である。 行きつけの飲み屋に行った際、たぶん二人とも読書好きと知っている…

アンマchan
4年前
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2021年夏・東京~谷崎由依著『鏡のなかのアジア』より「国際友誼」~

2021年7月末。 1年遅れの五輪開幕により「突如出現した4連休」明けの東京郊外。 朝の通勤の印象は連休前とさほど変わらず、「五輪という『祝祭』」の雰囲気はどこにも感じられなかった。 電車内でもスポーツ紙はおろか日経新聞でさえ開いている人はおらず、だから五輪関連のニュースを目にすることもなく、東京で開催されているという実感は湧かなかった。 鞄から本を取り出す。 本を取り出すのは日常だが取り出す本はその時々で変わり、その日は読みかけの谷崎由依著『鏡のなかのアジア』(集英社文庫