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自分で自分を育て直す必要のある人たち

親と子どもという親子の関係から望ましい形で育てられる経験を得られなかったアダルトチルドレン。

親や養育者から与えられるはずの

・自分の意思を伝え、受け入れられる体験
・物事を捉える際のフラットな視点
・無条件で与えられる愛情
・「ここに戻ってくることが出来る」という安心できる環境

これらを得ることなく、また欠如した状態で体ばかりが大人になってきました。

本来親や養育者から与えられる経験や環境を得られない中でも自分ながらに物事を学び、他者との関係を結び、環境に馴染んできた毒親育ちだった人たち。

本当に過酷な環境を生き延びてきたのだと言わざるを得ません。




しかし、大人になった今でも日常から生きづらさを常に感じたり、得体が知れない辛さや苦しさを感じているという人は決して少なくないはずです。

「自分はいつまでこんなに生きづらい人生を送らなければならないんだろう」
と思うこともしばしばあるのだと思います。




そのような親に与えられるであろう経験や環境を得ることができなかったアダルトチルドレンには「自分で自分を育て直す」という時間が必要です。


きっとこの言葉を聞いて

自分で自分を育て直すってどういうこと?
こんな育ちだから今さら…

そう思う方もいるでしょう。

何で私が与えられなかったものを、この年齢になったのに自分に対して与えていかなければならないの

と思う人もいて当然だとも思うのです。




どんなことでも隣の芝は青く見えてしまうものです。
それにしても親との関係が良好な人たちや仲睦まじい家庭環境を持つ友だちを見ては「私ばかり」と思うこともあるでしょう。

「不公平だな」
「平等じゃないよ」

と感じてしまう気持ちもとてもよくわかるのです。


「あの家庭でなければ」
「私の親があの人でなければ」

そんな気持ちが付き纏ってしまうのですよね。

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