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まひるのねいろ
2023年4月29日 19:52
寝たきりの父に出来ること父の状態は安定している。バルーンはついているし、体のむくみもある。多少のせん妄はあるけど、介護スタッフの方や往診医のおかげで、落ち着いて暮している。こうなると、父は毎日退屈そうだ。もともと趣味が、仕事と畑を作ること。どちらも寝たきりでは難しい。何かベッドでも出来る事はないかと探す。友だちがデイサービスで働いているので、計算ドリルや点つなぎ、クロスワードなどのプリン
2023年4月13日 22:10
施設という選択「お父さん、このままでいいのかな?」母が言った。「施設とかに入った方がいいのかも。」あぁとうとう来たか、この話。母はやっぱり父の介護が負担なんだ。私は父がかわいいので、自宅介護したいのだ。と、言っても正社員の私はほとんど仕事で、母に任せきりだ。でも、父を施設に入れたくない、施設で働いていた私なりの思いがある。でも、母の施設に入れる理由は、意外なものだった。このま
2023年4月5日 21:22
母の転倒でわかったこと日曜日のある日。自分の用事をすませて昼過ぎに、父の様子を見に行く。すると母が、「今日午前中に、畑で転んじゃって、右手を打ったみたい。」と腕をさすっている。「えっ!大丈夫?痛いの?」と私。「痛いけど、腕も指も動くから骨は大丈夫だし、そのうち治るよ。」と母。本当かな?なんだか怪しい。母はとても我慢強い。弱音を吐くのが大嫌いなのだ。「病院行かなくて大丈夫?」「
2023年4月1日 21:07
再びせん妄へしばらく落ち着いていた様子の父だか、再びせん妄が現れた。近所に、自分の経営するお店を建設中という妄想と、外を歩いたという妄想。母は、なんとか現実に戻そうと父の妄想を詰める。「お店どこ?そんな土地あるの?」母。「近所の人に借りたの。」と父。「へぇ〜なんて名前の人?」母。「忘れちゃった。」困る父。「土地借りてる人の名前もわからないなんて、おかしいでしょっ!」母キレる。