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惑星



風が
空に吹き上げる
花びらは
鳥の残していった羽根をまだ覚えている、
落ちながら幸せな
触れれば燃える色を重ねて
輪郭を
風に溶いた影が寄り添う日々の首元に
手を当てて確認している
すべてが声に乗る
 
無数の雪を
射抜くように
結んだ幻想に
隠されているものは何
 
解けてゆくまでピアノの音を
澄んだ木立に映して、
主題を煙に巻く旋律を
抜けて行く 君の言葉の弾道は
寂しいときに覚えたこと
 
消えて行った人よりも、消えて行く人よりも
大事だと信じてるその問題を視界で
ゆっくり凍らせている
そういう季節、僕が瞬きを
忘れているように見えるときは






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