猛烈に暑い夏に食べる鍋レンチャン
じめじめ、むしむし本当に暑い日が続く。急激な気温の変化に身体が追いついていかない。身体の疲れがとれない。
そんな時こそ「鍋」でしょ!
ちょ、ちょっと読むのやめないでください。「こんな暑いのに鍋なんて食べるわけないじゃん」なんて言わず、どうかもう少し付きあってください。
鍋は洗い物も少なくて済むし栄養も豊富。外は酷暑、内は冷房と身体が冷えがち。温かいもの食べて身体を芯から温めて、疲れを吹き飛ばしちゃおう。
レシピはちょっとの手間と工夫で、料理が美味しく、楽しくなることを教えてくれるリュウジさん「至高の鍋」
リュウジさんのレシピは、家にあるもので作れる料理が多い。日々、エンゲル係数と闘う我が家の強い味方である。
「パパ、今日の胸肉リュウジ?」
鶏チリとかリピートしているレシピは、子どもたちもパパの味、いやリュウジさんの味を認識しつつある。
「今日は鍋だよ」と言うと、みんな「よしっ!」「やりっ!」と頷き、必ず「ナニ鍋?締めは?」と聞いてくる。5人の子どもたちにとって鍋は、パーチー料理なのかもしれない。
「至高のトマト鍋」
調理スタート!まずはリュウジさん料理に欠かせないのがコレ。
眠くなるので最近、料理しながら酒を飲むことは控えていたけど、リュウジさんレシピ作るのに飲まないなんて不義理なことはできまい。
いや、逆か。飲みながらご機嫌に作りたいから、リュウジさんレシピで作るのかもしれない。
まぁどっちでもええか、飲もう。目を閉じ、グビグビとレモンサワーを身体に染みわたらせる。
「ひぃぃ、うんめぇぇぇ!」唸っていると……
「ナニ鍋?手伝う?野菜切る?やりたい!」
食い気味にやってくる7歳三女。パパ飯=遊びみたいな感じでいつもお手伝いをしてくれるから助かる。まずはトマトスープの旨味の素となる"タマネギのみじん切り"をお願いしよう。
「ギィャーーーーーーーーーーーー!!」
突然、三女が悲鳴上げる。やっちまった……。指か……。違う……。目を閉じ悲鳴を上げている。
「なんでタマネギってこんな目がしみるのぉ?」
半泣きになって目を閉じ、悶絶して逃げ出した。
これは私がやることにして、ちょっと休憩して目を休めてもらおう。
また終わったら呼んで欲しいとの事で、次のミッション"ニンニクのみじん切り"をお願いする。タマネギエキスのついた包丁とまな板を丁寧に洗い、気をとりなおして調理再開。
「ギィャーーーーーーーーーーーー!!」
再度、響き渡る三女の叫び声。
事前に気付けばよかったが、7歳の目にはニンニクも目にしみるようだ。子どもの目って繊細なのね。というか、しみない私の目は退化しているのだろうか。
その後、しみない食材のカットを任せ、スープをマゼマゼしてもらって下準備は完了。
タマネギ、ニンニク、キャベツ、ウインナー、しめじ、じゃがいも、鶏肉、チーズ、トマト缶、コンソメ、塩、みそなど家にある食材で作れるのがありがたい。
タマネギ、ニンニクをオリーブオイルで炒め、そこにトマト缶を加え旨味をギュっと凝縮させるのがポイント。具材を加えて煮ること20分。
なんとも濃厚なトマトの酸味が食欲を掻き立てる。野菜の甘み、鶏肉とソーセージから出た旨味が相まって極上のハーモニー。
旨い!濃厚!
ソーセージまだある?欲しい!
じゃがいも旨い!
子どもたち、旨いもの食べてる時って喋らないんだよね。みんな短い言葉を発し、マグマのようにグツグツ煮えるトマト鍋をハフハフしながら、黙々と鍋をつついている。ここは相撲部屋ですか?
ある程度、お腹が満たされたら「締めまで待ってる」一人、また一人と席を離れていく。こういう時、決まって野菜大好きの高3長女が最後まで食べてくれるから、いつも本当にありがたい。
そして締めはこちら。
レシピにはなかったけど、煮込んだトマト鍋スープをとっておいてリゾットにしてみた。すべてが凝縮されていて至高。
2歳次男にも必死でフーフーしながら食べさせる。どうやら次男はリゾットにはまったよう。
「おかわり~」の次男をみると……
うちの子たち旨いアピールが無言のアルマゲドンスタイル。こうして楽しい鍋タイムは幕を閉じた。
翌朝。
「パパ今日も休み?これ食べたい」
テーブルの上にあった本をペラペラしていた三女。この暑さの中、2日続けて鍋なんてどうかしてるぜ。でも美味しそう。
これならズルズルとみんなで楽しく食べられる。
やってみるか鍋レンチャン。
「サッポロ一番塩鍋」
三女はサッポロ一番塩ラーメンが大好き。今日もやる気まんまん。
最初にニンニクのみじんぎり……、今日は僕がカットするのでスープをお願いします。
しばらくしてスープを作っている気配がないので、見てみると……
豚バラ薄切り、ニンニク、キャベツ、ウインナー、しめじ、ニラ、木綿豆腐、長ネギ、サッポロ一番塩ラーメン、オイスターソース、塩など昨日使った食材も再利用。2日でキャベツ一玉で繊維モリモリ。
フライパンに多めのバターを溶かし、ニンニクを丁寧に炒めることで、コクのあるスペシャルな塩ラーメンに仕上がる。
いい匂い。これだけで美味しそう。。忘れていた!私としたことが…。
「ひーーうまい!」プハァッーと幸せを吐き出すと、刻みニンニクをいれていたアート小皿とふと目があった。
”日傘をさす女”の表情といい「私にニンニクなんて入れないでよね」と語りかけてくる。モネもさすがに名画がニンニクでアートされるとは思ってもいないだろう。
モネの特製バターニンニクにねるねるねのスープと具材を加えて10分ほど煮込む。そこにサッポロ一番塩ラーメンをぶち込む。
サッポロ一番塩ラーメンの付属スープも使っているから、もう本当にスペシャルで贅沢な塩ラーメン。
ニンニクバターの香ばしい匂いがなんとも食欲をそそるんだな。ラーメンをほぐしながら野菜と一緒にズルズル食べる。はい、最高です。
みんながラーメンを啜る音しか聞こえない(笑)
スープが本当に美味しくて野菜をモリモリ食べられる。豆腐が大人気でサッポロ一番塩スープとのマッチング率が抜群。三女は3杯くらいおかわりしていた。
最初から締めのような鍋なので味変を楽しもう。オススメはレモン。キュッと酸味が効いたレモン塩ラーメンに変身。さっぱりしていて何杯でも食べられる。
みんなで食べた塩ラーメンは4パック。お腹いっぱい。身体もポカポカ。
食欲そそる真夏の鍋レンチャンを楽しんだ。鍋の時だけは、クーラーをガンガンに効かせて温かいもの食べるのもまた至高。
暑いからこそ食べる温活で疲労回復。飲んで、囲んで、ワイワイ食べて、暑い夏を乗りきろう。