餃子しか勝たん
5歳娘を保育園に迎えに行くと「駄菓子屋に行きたいの」と、ゴネ始めました。困ったなぁ……と思いながら「今日は餃子だよ」と言うと、
「ヤァッタァーー!イッエーーーーーーイ!」
歓喜の雄たけびを上げ、嬉しそうに私を置いてけぼりにして、走っていきました。お菓子より餃子…どれだけ好きやねん。4人の子どもたち、奥さん、そして私、我が家はみんな餃子大好き。
ちょっと嫌な予感がしました。
この日はちょうど中1次女、小6長男の習いごとの日だった。。。
餃子を作ることをギリギリまで隠していたのですが、テンション高くなった末娘が「今日は餃子だよぉ」と言ったものだから、2人ともスネちゃまになって、この世の終わりのような雰囲気を醸し出しています。
「うわぁーーーー!! 今日、餃子ぁぁぁ!!今日、行かない……」
2人とも習いごとに行かないと、言い始めたからややこしい。
絶対に残しておく!帰ってきてから焼く!と苦渋の説得に成功し、やっと餃子作りがスタート。
作る前から疲れるわ。どれだけ餃子好きやねん。
そういう私も今日という日を楽しみにしていました。実は、以前から作ってみたかった餃子が、あったのです。
餃子さんが、研究に研究を重ねた餃子です。これは直感的に「作れ」のサインです。
材料は、豚ひき肉、白菜、えのき、青ネギ、塩、片栗粉……フムフム、今までになくヘルシーな感じ。我が家は、今まで豚ひき肉・キャベツ・ニラの一択でしたが、我が家の子ブタたちも喜んでくれるといいな。
餃子は、6人分で100個必要。さあ頑張ろう。
まずは白菜のみじん切り。塩をフリフリし、混ぜて寝かせます。
混ぜた時に、みじん切りが手にくっつくの嫌ですよね。手洗った時に、流れていくミジンコたちが、不憫に見えます。次は手にビニールをつけよう。
豚ひき肉は粗びき??
『アラビキって売っているのですか?自分でひくのですか?』
と餃子さんに聞いてみると、売ってるらしい。奥さんに売っている場所を教えてもらうと、ありました!
醤油、酒、ごま油、味覇、生姜、ニンニクを入れてコネコネ。末娘が「なんか、手伝いたいの」とやってきましたが、肉を見た瞬間に「きもっ」と言ってどこかへ行きました。
失礼なやつです。豚野郎に呪われっぞ。粘りっけが出るまで豚野郎をマッサージ。ビニール忘れたので、手がネトネトで写真も撮れずですが、ここにみじん切りしたエノキを投入。
ここポイントです!『お前は肉だよとエノキに真顔で呟きながら、混ぜる』
エノキに「お前は豚野郎だ。お前は立派な豚野郎だ」と言いながら、コネまくります。長女が心配そうな顔でこちらを見ています。
餃子さん、レシピ通り忠実にやってます。安心してください。次に、塩もみしていた白菜を絞ります。
ここにも大事なポイントがあります。
『親の仇ぐらいぎゅうぎゅうに水分を絞る』
わかりやすい!なるほどガッテン!!
「くそぉ、何でお前は俺の親を殺した!死ねぇーーこらぁぁぁーーーーー」
と言いながら、白菜を絞っていると長女が、
「大丈夫?パパはさっきから一体何をしてるの?」と真顔で聞かれました。
餃子のレシピをこうやって作るように書いてあるんだよ。と言うと、「へえ面白いね」と1ミクロンも興味なさそうな表情で、またスマホをいじり始めました。
いいんです。パパはいつもこんなもんです。
餃子さん、安心してください。仇はとりました。そして、ビニールもようやく身につけました。
そして、最後にミンチと青ネギを混ぜ、白菜に片栗粉をさわーーーっとかけて、水分をとじこめサッと全部を混ぜあわると、タネが完成!
んーめっちゃいい匂い。香ばしい肉と野菜の匂いで、レモンチューハイも2杯目に突入です。
でも、なんだか面倒くさくなってきました。急に熱が冷めてしまう料理あるあるですね。
ここから、女子チームにバトンタッチ。奥さん、中3長女、5歳娘で餃子包み祭りです。
奥さんは、何をしても手際がよく、キャッ、キャッとおしゃべりしながらも次々と餃子を製造していきます。どちらもできる奥さんてすごいな。
春巻きみたいなのは、末娘作。いつもはホットプレートですが、今日は4人なので、包んだそばからフライパンで焼いていきました。
ジャーーーーン!完成!
羽根はないけど美味しそう!
「いただきまーす!!なにこれ!めちゃめちゃ旨い!」
家族で一番、食センスが高い長女も唸っています。ジューシーで、肉汁と白菜の甘味がたまりません。粗びき肉も歯ごたえ抜群で、あっさりだけど、食べ応え抜群の手が止まらない逸品!
めちゃめちゃ食べちゃうやつです。
2回目が焼き終わった頃に、次女も長男も帰ってきて、まだお祭り中だったことに大喜び!
2人も「餃子しか勝たん!」と大絶賛。
100個餃子を焼いても食べたりず、4回焼いたのかな?結局、130個の餃子を作りました。10個残った餃子は、翌朝、次女の胃の中へ。
朝から餃子かよ、マスクバンザイ!
みんなで餃子店のごとく、作って、食べ、作って、食べ、3時間のお祭り。家族でワイワイ素敵な時間を過ごしました。
餃子さん、旨かった。「餃子しか勝たん」と言いたくなるほど美味しい『やみつき餃子』と我が家で名付けました。楽しいレシピをありがとうございました。
私たちの街にもいつか帰ってきてください。
みなさまもぜひどうぞ!!めちゃうまいです。レシピは本家、餃子さんのこちらを必ず見てくださいね。