パパでも行ける乳幼児健診
息子の4ヶ月の乳幼児健診からはや1年。
赤ちゃんと40代中年の1年って、三輪車とリニアモーターカーぐらい時の流れが違うのでしょうね(乗ったことないけど)あっという間に、1歳半健診を迎えました。
おじさん1人で狼狽えまくった初の乳幼児健診。
よろしければ、こちらからご覧ください。
今回は2回目。なんだか余裕があります。
前回は、なんのこっちゃの書類記入も、母子健康手帳を見ながらスムーズにできました。
今回も15分刻みの待ち時間がないスケジュール。ありがたい。会場に到着すると、職員さんが息子に話しかけてくれました。
「今日はパパと来たの?嬉しいねぇ」
息子も笑顔で話しかけられて少し嬉しそう。息子は優しいおなごが好きなので、ニヤニヤしながら会場に向かって駆け出していきます。
会場に着くと驚きの光景。
土地柄もあるのか、なんと夫婦で来ている方の多いことか。そしてパパだけで来ている人も発見!
手におもちゃまで持って、プロパピー(育児がプロな感じのパパ)な雰囲気が漂っています。それに引き換え、抱っこ紐もなく、RPGゲームのスタート時並みに軽装の私。
前回は、ママだらけの空間に、パパは私1人という緊張感たっぷりの状況でしたが、気が楽になりました。時代は変わっていくんやなぁ。
賑やかな光景にキョロキョロしまくる挙動不審な私。
その様子を見て「大丈夫ですか?」心配そうに職員さんが声をかけてくれました。はい!(安心してください、はいてますよ!) と言いたいくらい大丈夫です。
3分ほどの待ち時間で、身体測定からスタート。
「服を脱がせてオムツだけにして台までお願いします。オムツが汚れている場合は交換してからきてくださいね」
さっそく服を脱がせると、さっきまで楽しそうだった息子の表情が一気になくなりました。そりゃ、いきなり公衆の面前で裸にされたらビックリするよな。堪忍してや。
健診台に乗せると、さらにギャン泣き。息子の泣き声につられて一緒に呼ばれた女の子まで泣きだした。なんかごめん。
泣きじゃくる息子を健診台に置いた瞬間、身長・体重・頭周りを「ハイ!ハイ!ハイ!」とベテラン保健師さんにコロコロ転がされ、あっという間に終了しました。
次は歩様のチェック。息子を1m離れた場所に置き、歩かせようとしますが……
頑張って!立って!立つのよ~!みなさんと一緒に声援を送るも、まったくダメで、結局、息子の手をひきながらヨチヨチと歩かせます。
「あーもうもう、大丈夫ですよ。正常です」
先生にも気を遣わせてしまって、のっけから額に、背中に、汗がじっとり。息子も汗に、涙に、鼻水に、親子揃ってグダグダです。
一緒に検診した女の子のお母さんに「ごめんなさいね」と謝りながら苦笑い。
待合のソファで気持ちを落ち着かせながら「意外と大変やな。頑張ろな」小声で息子に話しかけながら、息を整えます。
ふとプロパピーと目があい会釈すると、優しい春風のような優しさで微笑み返してくれました。息子さんと楽しそうにおもちゃで遊んでいます。
プロパピーに励まされ、次は歯科検診。
さきほど一緒だった女の子が先に呼ばれました。
女の子は、もう泣きスイッチが入っていて「ギぁ〜!」と泣き声が聞こえました。しかし周りの子どもたちを見て落ち着いたのか、口腔内検査中は泣くこともなく、スムーズに診察を受けてくれました。
最後は、保健師さんとの育児相談。
息子を膝の上に乗せると、すぐテーブルに置かれた積み木で遊び出しました。
「あー元気ですね。積み木好きなのねぇ。言葉はどれくらい話せますか?2語続けて話せますか?」
「パパ・ママ・パイパイ・ブーブーなど簡単な言葉しか話せません。これぐらいの子どもってこんなもんですかね?」
「心配なさらないでください。大丈夫です。個人差も……」
ガッチャーーーーーーーン!
はるか彼方へ飛んでいく積み木たち。
「す、すみません…」
「大丈夫ですよ。積み木がとても上手ですね。じゃあ、僕あれ見えるかなぁ?」少し離れた場所に貼ってあるポスターを指す保健師さん。
必死で積み木を積み上げ、見向きもしない息子。
「そうかぁ、積み木が好きかぁ。じゃあ、これなーんだ?わかる?」
車や果物のイラストが書かれた紙を保健師さんが指した瞬間……
ダァァァァァーーーーーーーーーーーー!
「そうか、積み木が好きかぁ」
と言いながら積み木を一緒に拾ってくれます。
「車は好きで、いつもは車を指してはブーブーと叫ぶのですが……」
「あーーーーー!ブーブー!!!」
積み木で、興奮していた息子が、やっと紙に書かれた車に気付いてくれました。やっと反応してくれた。よかった……。
「大丈夫です。指差しにも反応してくれるんですよね。意味も理解しているし、これからたくさんお話ししてくれるようにもなると思います」
その他、食事や睡眠に関することをお話しして、最後に奥さんにお願いされていた質問をしました。
「歯もだいぶ生え揃ってきたので、オッパイそろそろ止めた方がいいですかね?虫歯が心配で……」
「そうですね。あげた後に歯磨きができればいいのですが、寝ながらあげたりしていると虫歯になりやすいので、可能であれば徐々に……」
最後は、そんな息子の意思を感じました。
「また困ったことなどあれば、いつでも相談に来てください」
デモリションマンと化した息子にも優しく接してくれた保健師さんの丁寧な対応に感謝。
1歳半検診に来てわかったこと。
・これぐらいの月齢は、子どもによって成長度合いにかなり差があること。
・赤ちゃんでもあり幼児でもある状態で、成長の過程においてとても大切な時期であるということ。
息子はまだまともに話すことはできませんが、毎日違う言葉を一つずつ覚えています。
今は単語のみですが、2語になると色んな自分の欲求を伝えることで、赤ちゃんでなくなってしまうのでしょうね。嬉しいような寂しいような。
我が子の成長の過程を知る、学ぶことができるいい機会になりました。こういった経験を父子一緒に踏むことで、いつもとちがった信頼関係を築くことができるかもしれませんね。
不安なことも相談しやすい雰囲気だし、何より前回来た時より全然アウェー感がない。パパもウェルカムモードになっていることが一番嬉しいことでした。
パパでも全然いける1歳半の乳幼児健診。
抱っこ紐に、おもちゃに、飲みもの、お菓子と万全の装備でぜひ気軽に行ってみてください。
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