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姚合「春日即事」を書道で ~3/20-23第47回 日本教育書道藝術院 書作展~

この年末年始、姚合(775〜855)の「春日即事」という漢詩の書道作品に取り組んでいました。

縦は205㎝! まあまあ大きな作品です。

春来眠不得 誰復念生涯
夜聴四隣楽 朝尋九陌花
軽煙浮草色 微雨濯年華
乞暇非関病 朝衣在酒家

春来たりてより眠るを得ず
誰か復た生涯を念(おも)はん
夜は聴く 四隣の楽(がく)
朝は尋ぬ 九陌(はく)の花
軽煙 草色 浮かび
微雨 年華を濯(あら)う
暇(いとま)を乞ひしは病に関するに非ず
朝衣 酒家に在り

春になって以降、どうも眠れない。誰が生涯を心配しているだろうか、いや、眠れないのはそういうことではない。夜には四方から聞こえてくる音楽に耳を澄まし、朝には都大路の花をたずね歩く。うすもやの中に浮かぶ草の色、かすかな雨が年月を洗い流す。役所に休みをもらったのは、病のためではない。仕事用の服が飲み屋のかたに取られ、酒場にあるからだ。


そんな作品が日本教育書道藝術院の書作展で、優秀賞に選んでいただきました!(大賞・準大賞・創立者名の賞・東京新聞賞・特選の次が優秀賞です)

きれいに仕上げてもらった状態で、3/20(月)~3/23(木)、池袋の東京芸術劇場ギャラリー1に展示されます。初日は12:30~18:00、それ以外の日は10:00~18:00です。

入場無料で、多くの大作が展示されます! お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

↓こちらのVoicy(音声配信)でも、漢詩の紹介、展覧会出品に取り組んだ感想をお話ししております。


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