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【素材の会社AGC】(2020年版)
こんにちは、田中勇貴と申します。
・理系院卒「化学系」(ナノ粒子の合成)
・大手商社で「化学原料」の国内外営業
・営業マンにも関わらず「新材料開発」
以上の化学分野における「専門性×営業経験×開発経験」を生かして、化学系企業の紹介をしています。
化学系の業界はニッチな分野でもあるので、投資家・就活や転職を考えられている方の企業研究になれば幸いです。
今回は第二弾 誰もが知る素材の会社「AGC」をご紹介
0.AGCの事業セグメント
先ずは事業のセグメントを確認
大まかに以下の4セグメントで構成されている。
1. ガラス(建築用、自動車用ガラスなど)
2. 電子 (ディスプレイ用ガラス、電子機器用薄板ガラスなど)
3. 化学品(苛性ソーダ、塩化ビニル、ライフサイエンスなど)
4. セラミックス、その他
会社概要資料より引用
https://www.agc.com/ir/library/outline/pdf/gaiyou.pdf
AGCといえば「ガラス」というイメージの通り、ガラスから派生した事業展開がされている様です。(以下の図参照)さすが超大企業という印象で、様々な事業セグメントでポートフォリオが組まれている。
図:AGC事業セグメント展開イメージ(私の予想も込み)
1.2019年 通期決算概要
次に2019年通期決算をご紹介
(尚同社は12月決算のため、コロナの影響を受ける前の決算)
図:2019年通期営業成績前年度比(決算資料を元に作成)
https://www.agc.com/news/pdf/20200205_1.pdf
売上高:15,180億円(前年比-0.3%)
営業利益: 1,016億円(前年比-15.7%)
税引前当期利益: 762億円(前年比-40.6%)
同社は2019年度決算の「減収減益」理由を以下としている。
(原文より一部抜粋)
売上高:
ユーロ安、液晶用ガラス基板や東南アジアにおける苛性ソーダの販売価格下落、自動車用ガラスの出荷数量減少などの影響により、当期の売上高は前期比49億円(0.3%)減の15,180億円となった。
営業利益:
前述の売上高増減要因のほか、液晶用ガラス基板新規設備立ち上げに伴う減価償却費増加や化学品の製造原価上昇、日本の自動車用ガラスの生産不調などにより、同189億円(15.7%)減の1,016億円となった。
税引前利益:
北米の自動車用ガラス事業に係る固定資産の減損損失の計上などにより、同522億円(40.6%)減の762億円となり、親会社の所有者に帰属する当期純利益は、同452億円(50.4%)減の444億円となった。
更に2020年度の営業成績に関してはコロナウイルスの影響があり、見通しは未定としている。
2019年度 セグメント別営業利益の結果は以下
図:2018,2019年度セグメント別営業利益
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