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マオリ×ポップ音楽が融合した曲「Kotahitanga(コタヒタンガ)」
2000年、私はニュージーランド/アオテアロアにあるヴィクトリア大学のマオリ学部に交換留学していた。その時にCDショップで手に取ったOceaniaというアルバムが気に入って「これはかっこいい!」と何度も聞いていた。特に好きだったのが、この曲だ。
タイトルの「Kotahitanga」は英語ではUnityと訳される。それまで部族間で争うこともあったマオリの人々が、植民地化される中で出てきた「マオリとしてまとまろう」という思いや実際の活動を指す言葉、とのことだ。
歌詞では「目覚めよう、一緒なら強くなれる、共に目標に向かっていこう」といったことを伝えている。ポップ音楽のメロディやバックグラウンド音楽に、マオリ語の語感が絶妙にマッチしていて、何度も何度も聞いた。
卒論の「マオリとアイヌの言語再生」を書いていた時も、自分を奮い立たせるために、よく聞いていた。まさに思い出の曲だ。
今聞いても、かっこよさは変わらない。もう20年以上前の曲なのに。
こういう曲を世界中の人々が気軽に聞くようになったら、世界は、今よりもう少しだけ、多様な人が暮らしやすい場所になるかもしれない。