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ナグプール旅行!佐々井秀嶺氏を訪ねて その2
こんにちは!
畑中です。
前回は、インド仏教のこれまでの歴史に焦点をあてて書きましたが、今回は、現在のインド仏教の最高指導者である佐々井秀嶺氏と龍樹菩薩大寺(Bodhisattva Nagarjun Mahavihar)に行った時の様子を書いていきたいと思います。
百聞は一見に如かずということで、写真中心の記事になります。
仏教徒とヒンズー教徒
今回、佐々井秀嶺氏に連れて行っていただいたのは、ナグプール市内から車で約1時間ほどの場所にある龍樹菩薩大寺(Bodhisattva Nagarjun Mahavihar)というお寺です。
ナグプールから約1時間車を走らせると到着するラムテク地区には、デカン高原の広大な景色が広がり、龍樹連峰という小さめの山々が連なっています。
その龍樹連峰の麓にある龍樹菩薩大寺は、佐々井秀嶺氏が2010年に建立されたお寺です。
2024年3月8日に私はこの龍樹大菩薩寺を訪れましたが、境内には佐々井秀嶺氏をはじめ、僧侶の方々、さらに多くの信者さんが集まっていました。
この日は一年に一回、とある行事が行われる日。
といっても、仏教のお祭りの日ではありません。
ヒンズー教の神様、シヴァ大神の祝祭日です。
龍樹連峰の上には、龍樹菩薩大寺を見下ろす形でヒンズー教の寺院が建っており、多くのヒンズー教徒の人々がシヴァ大神の大きな鉾を運んできて、その鉾をヒンズー教の寺院に突き立てるという行事をする日です。
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写真奥の山の中腹と頂上にはヒンズー教寺院が建つ
ただ、仏教徒の視点としては、もともと仏教徒の土地である場所にヒンズー教の寺院を建てられ、その上、その寺院にシヴァの鉾を突き立てるという行事は許し難いとの事で、鉾を運んでくるヒンズー教徒たちと、それを阻止しようとする仏教徒たちが衝突するのです。
ただ、近年は平和に行われており、ヒンズー教徒は鉾を運んできません。
しかしながら、龍樹菩薩大寺には多くの仏教徒が集まり、龍樹菩薩大寺の周辺やヒンズー教の寺院へ続く道、ヒンズー教の寺院には多くの警察官が配備されていました。
当日の龍樹菩薩大寺の様子
ここからは、当日の龍樹菩薩大寺の様子を写真で紹介します。
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龍樹連峰のヒンズー教寺院に登ってみた
折角、ここまで来た記念に、ヒンズー教寺院にも登ってみました。
多くの熱心なヒンズー教徒の方々が、この寺院を参拝していると思っていましたが、ヒンズー教徒の人々は数える程度しかいらっしゃいませんでした。
代わりに警備にあたる警察官が大勢いらっしゃいました。
といっても、先ほど書いたように衝突は起きないので、特にやることもなく過ごしている姿が印象的でした。
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この寺院に日本人が来ることは滅多になく珍しい存在からか、ヒンズー教徒の参拝者さんや、警察官とすれ違うたびに一緒に写真を撮らなければなりませんでした (笑)
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今回はここまで!
また続きを書いていきます。
畑中