藤井風の新曲『真っ白』は少し憂いを含んだ春の空の雲のようだ☁️
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藤井風（以下風さん）の新曲『真っ白』がリリースされた。この曲はコカ・コーラ社の天然水『い・ろ・は・す』のCMソングであり、本人がCMにも出演している。
現在スマイルセールでお得になっています。
最近あまりテレビをリアルタイムで観ていなかったので、新曲をちゃんと聴いた後にネットでCMを見ようと思っていた。
まず、『真っ白』聴きました。
…もう、この人は何なんですかね（ほんと『何なんw』）。
冒頭から、心のど真ん中の奥の方に曲が真っ直ぐ流れ込んで、何の抵抗もなく次々に浸透していく。
まるで体温と同じ36度の水の中に浸かっていて、どこからが水でどこからが身体なのか判然としないほど、水と身体が溶け合う不思議な感じ。
風さんの曲は、歌声は、ピアノの音色は、しばしばそんな感覚にさせられる。
最近は海外ツアーや海外でのレコーディングも多く、ひたすら英語詞の曲を書いているらしかったので、今回の新曲を聴いて実は少し驚いた。
英語詞のバチバチに踊れそうな曲が来るかと思いきや、届いたのは日本の懐かしい歌謡曲テイストっぽさが感じられる、リラックスモードな曲。
リラックスモードながら、メロディも歌詞も少しだけ憂いを含んでいて、冬の終わりから春にかけてーつまり今の三寒四温の季節に聴くのにぴったりな曲だと思った。
一度聴いたら覚えられそうなシンプルメロディに、これぞ藤井風というコード進行とコーラスワーク。（“ぶち抜かれ〜♪”ってコーラス入るとこ、クレイジーでなんかスキだ💕）
今回はボーカルも演奏も、あえてふんわりぼんやり柔らかく仕上げられている。
この辺りも春の空の雲のようだ。
のどかで心地よくて、でも気がつけば、少しずつ寂しさに心を侵食されている。
幸福と寂しさの絶妙なブレンド具合がクセになってしまう。
世界観は、1stアルバムの『さよならべいべ』という曲を彷彿とさせる。
もしくは、風さんがデビュー前にYouTubeに上げていたカバー動画の頃の気配。
『真っ白』を聴いて、久しぶりに過去のYouTube観に行ってしまった。
素敵すぎて無限ループしたくなって寝不足になるので、ある意味閲覧注意だ。
私は風さんを知ったコロナ禍の2021年、毎夜狂ったようにYouTubeで彼のカバー曲を聴き、驚きとときめきで本当に寝不足気味になっていた。
歌詞は『死ぬのがいいわ』や『特にない』などでも度々見られる、女性的な言葉で綴（つづ）られている。
風さんの歌詞の内容はいつも一貫していて揺るがない。
“良いことも悪いことも執着せずに、心をフラットに”
“手放すことを恐れない”
“足るを知る”
今回は、足るを知るというよりも、新しい世界に踏み出すためには何かと決別しなければならないということを歌っている。
風さんの場合、その多くは“対人”ではなく内なる自分の中の弱さ（歌詞でいうところの“真っ黒なところ”）なのだが、春は出会いと別れの季節。聴き手によって自分ごとに解釈できるだろう。
曲を聴いた後、『い・ろ・は・す』のCMのBTS（メイキング）を観た。
そこには、どんなに世界中で有名になりつつあろうとも、変わらず謙虚で繊細でナチュラルな風さんの姿があって、少し安心した。
水に飛び込むの、実はちょっと怖くて嫌がってるとか、かわいいかよ🤣
また、マネージャーの河津さん（a.k.aずっずさん）をはじめ、彼の周りのプロフェッショナル軍団“チーム風”の愛と情熱が、アーティスト藤井風をより輝かせているのだという事実も再確認できた。
そのイケ散らかした容姿から、俺が俺がのナルシスト系と誤解している層が一定数いるらしいことは知っている。
または、音楽が好きというより彼をアイドルのように崇める、いわゆる顔ファンがいることも。
でも、藤井風はどんな人も一緒に連れて行ってくれるのだろう、圧倒的な音楽の力で。
性別も国境も思想も関係なく。
晴れた日に真っ白な洗濯物干しながら外で聴きたいなと思ったが、花粉症なのでそれはやめておくことにする。
電車に乗ってぼんやり薄青い空を眺めながら聴いたら最高に気持ちよくて、気がつけば10回ぐらいリピートしていた。
全人類、とりあえずこの『真っ白』を聴いて心を「ぶち抜かれ」ちゃってくれ。
超絶おすすめ曲です。
『真っ白』
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こちらは日産スタジアムのCD版。
今のところ最新アルバム。
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