チェック2項目に当てはまる方。他人事ではない、うつの症状
こんにちは！翔太です。
「介護うつ」という言葉を聞いたことはありますか？
介護生活は、あなたに対して肉体的な労力を強いるだけでなく、精神面での緊張も強いられます。
特に在宅で介護する場合、家族の心身の負担は大きくなり、疲れが蓄積してうつ病になる事があります。
これが、「介護うつ」です。
本記事では、
【介護うつになりやすい人・介護うつへの対策】
についてお伝えさせていただきたいと思います。
介護者のうち、4人に1人が介護うつを患っているという報告もあり、あなた自身が心の病に陥って取り返しがつかないことになる可能性もあり得ます。
現在介護をしている方、これから身内の介護を始める方はぜひ一読ください。
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！！！ 本記事を読んでほしい方 ！！！
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【目次】
・介護うつとは？｜代表的な初期症状
（１）代表的な初期症状について
（２）ストレスの原因
・介護うつチェックリスト
・介護うつになりやすい人
（１）介護サービスを使わず、毎日つきっきりで介護している
（２）介護をきっかけに仕事を辞めた
（３）一人っ子等、身近に相談できる人がいない
・介護うつへの対策3点
（１）ご自身をコントロールする事で行う対策
①睡眠と食事
②介護以外で感情を出す
（２）介護サービスの利用
（３）医療的な視点からの判断
①薬による周辺症状のコントロール
②ドクターストップの目安
・最後に
介護うつとは？｜代表的な初期症状
（１）代表的な初期症状について
「介護うつ」は、介護者が発症するうつ病のことです。
「介護うつ」という病名があるわけではありませんが、れっきとした病気であり、治療が必要になる場合もあります。
【うつ病の代表的な初期症状】
・無気力
・何をしても面白くない
・何に対しても興味がわかない
・思うように体が動かなくなる
一般的に、うつ病の初期は本人も周囲の人も気づきにくく、知らないうちに病状が進行してしまう事が多い為、注意が必要です。
（２）ストレスの原因
介護に関するストレスの中で最も大きいのは、「先がみえないこと」であり、全体の29％近くの介護者がこれを上げています。
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「心身の疲労」よりも「先がみえない介護」に人は疲れてしまいます。
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在宅介護をされているご家族は、
「預ける事を考えたら家で見る法が精神的に楽」
「経済的に難しい」
など多くの事情があるかと思いますが、
『施設への入居などを考える事』
は、決して悪い事ではないことを念頭に置いておきましょう。
介護うつチェックリスト
介護うつ初期の方に代表的な症状がありますので、下記チェックを基にその傾向があるかを調べることが出来ます。
以下の内、2項目以上が2週間以上、ほとんど毎日続いている方は要注意です。
【チェックリスト】
・毎日の生活に充実感がない
・これまで楽しんでやれていたことが、楽しめなくなった
・以前は楽にできていたことが、今ではおっくうに感じられる
・自分が役に立つ人間だとは思えない
・わけもなく疲れた感じがする
辛い気持ちになったり、毎日の生活に支障が出たりしている場合は、介護うつ病の可能性がありますので、
・医療機関
・ケアマネージャー
・地域包括支援センター
などに、相談してください。
介護うつになりやすい人
介護うつになりやすいにひとには、いくつかの特徴があります。
・責任感が強く、自尊心も強い
・真面目な気質である
・周囲に相談せずに、自分自身で解決しようとする
など
具体的なケースをご紹介します。
（１）介護サービスを使わず、毎日つきっきりで介護している
ご本人が介護サービスの利用を拒否する場合は、介護うつのリスクが高まります。
そのため、焦らずに説得しましょう。
介護サービスを使わない場合、早い段階で在宅生活に限界が来ます。
ご本人自身がいつまでも自宅での生活を送るためには、介護サービスの利用は必須なのです。
ご本人自身のためにも心を鬼にして、介護サービスを利用してもらいましょう。
（２）介護をきっかけに仕事を辞めた
仕事を辞めると社会との交流がなくなり、孤立してしまい、介護うつのリスクが高まります。
昔は長男のお嫁さんなどが、全人生を介護に捧げる例もあったかと思いますが、今は時代が違います。
誰かが介護のために仕事を辞めることが無いように、2000年4月に介護保険制度が作られたのです。
ご本人が亡くなった後にも、あなたの人生は続きます。
仕事を続けて、そのお金で入所を検討しても良いかと思います。
（３）一人っ子等、身近に相談できる人がいない
最近では、子供が一人しかいない世帯も増えてきています。
一人の子供さんに両親二人の介護負担がのしかかってしまう事は、介護力が乏しい状態となってしまいます。
兄弟がいれば、相談したり分担したりすることもあります。
一人っ子の方こそ、早い段階でケアマネや地域包括支援センターに相談をして、多くの人に頼るべきなのです。
介護うつへの対策3点
介護うつを予防するための対策をご紹介します。
（１）ご自身をコントロールする事で行う対策
①睡眠と食事
あなた自身の睡眠と食事を確保しましょう。
人間は、夜が眠れて、食事がとれていれば何とかなるものです。
あなたの睡眠を確保するためにも、ご本人の睡眠を確保する必要があります。
時には薬を使って、夜間に眠ってもらいます。
ご本人が夜間徘徊等であなたの睡眠が確保できない場合は、入所も検討する必要があります。
ご本人の睡眠については、こちらの記事も参考にご覧ください。
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②介護以外で感情を出す
あなた自身が世間に対して、感情を出すことで、少しはガス抜きが出来ます。
ご本人への対応はあくまでも、やさしく接することが基本です。
しかし、ご本人以外の誰かに対して感情を抑え込むようになってしまうと、あなた自身を苦しめてしまいます。
ご本人以外に対しては、自由な感情でいられるようにしましょう。
（２）介護サービスの利用
介護うつを予防するために最も有効な介護サービスは、デイとショートステイです。
どちらも、ケアマネが作成するケアプランに組み込んでもらう事で、サービス利用が可能となります。
【各サービスの特徴】
◆デイサービス
・朝から夕方までを過ごせる場所
・デイによって、様々なサービス形態があります
・ご本人は入浴や軽運動、食事や排泄の介助を受けられます
◆ショートステイ（短期入所生活介護）
・泊まり込みでの利用が可能です
・4日以上の連続サービス利用が可能になります。
極端に言えば、
・一か月のうち2週間を、ショートステイ利用
・一か月のうち2週間を、週5回のデイサービス利用
出来れば、介護うつはかなり予防できます。
（３）医療的な視点からの判断
①薬による周辺症状のコントロール
ご本人が認知症の場合、幻覚・妄想といった周辺症状が出現してきます。
このような周辺症状が出現した場合のあなたへの負担は、相当重くなることと思います。
周辺症状は「メマリー」や「抑肝散」、「抗精神病薬の少量投与」の組み合わせで、コントロールが可能です。
主治医が周辺症状への対応をしてくれない場合は、認知症専門医や精神科への受診を検討しましょう。
②ドクターストップの目安
介護が極限を迎えると感情が現れません。
ご本人への不満を口にすることもなく、感情表現が乏しくなります。
こうなると、あなた自身が危険です。
この段階では、早急に他の家族・ケアマネを呼んで入所を検討する必要があります。
最後に
介護うつにならないために、あなた自身の対策・ご本人の介護サービス利用を行いましょう。
そして、介護生活の中で限界を感じたら、迷わず施設入所を検討してください。
ご本人の意思も大切ですが、あなた自身の心身も同じくらい大切です。
まずは現状を知るために、【チェックリスト】で介護うつになっていないか確認しましょう。
本記事を参考にして、健康な介護生活を送れることを祈っています。
【チェックリスト】
・毎日の生活に充実感がない
・これまで楽しんでやれていたことが、楽しめなくなった
・以前は楽にできていたことが、今ではおっくうに感じられる
・自分が役に立つ人間だとは思えない
・わけもなく疲れた感じがする
※上記の内、2項目以上が2週間以上、ほとんど毎日続いている方は要注意※
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