【詩】夕方のストーリーライター
君、それは幻。
君、それは夢。
君の綴る物語は、
明日を照らすカンテラとなる。
机に置かれた原稿用紙に、
君は楽しく文章を書く。
僕はソファに座り、
カフェオレを読みながら待っている。
夕方の陽が窓を差す。
君の影は大きく伸びる。
無邪気に伸びるその影に、
不定形な自由を見た。
あぁ、この時間。
社会は慌ただしく回る中、
僕等は呑気に生きている。
やりたい事して生きている。
フィクションを書いて生きている。
例え、大した金にならなくても、
好意を込めれば価値になる。
君はそれに喜びを、
そして心の平穏を感じた。
それに応援の気持ちを少し。
ファンとして、
身近な友人として、
僕は君に尊敬を抱く。
君、それは幻。
君、それは夢。
それは穏やかな心の住処、
そして、自由の証。