【AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣・感想文】5%リーダーは「全方位型ファシリテータ」だった話
自分のビジョンの一つに「研究を通して自走する学生を育成する」があります。なので、「学生が自走するには」どうしたらいいのかを、常に考えているのですが、今回ご初回する「AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣(越川慎司 著)」にたくさんのヒントがありました。
本書からわかったことは、
結果を出し続けているチームのリーダーは、部下の(ほぼあらゆる)行動のハードルを下げるファシリテータ
ということです。特にためになった例をご紹介します。
〇 ゆっくり歩く(忙しそうにしない)
「5%リーダー(結果を出し続けるリーダー)は、忙しそうにせず、「忙しい」という言葉を発することを躊躇する」ということが、まず印象的でした。
忙しそうにしたり、それを口に出したりしていると、部下が気をつかってしまい、コミュニケーションの機会が増えないのだそう。5%リーダーは、部下としっかりとコミュニケーションが取れるよう、わざとゆっくり歩いて呼び止められやすくしたり、意図的に15分くらいの「空予定」を作ってウェルカムな状態を作っているそうです。
確かに、「忙しい、忙しい」と連呼する人にたいては、「忙しいだろうから質問しても迷惑だよな」となってしまいます。「上司との会話の機会のハードルを下げる」ファシリテーションとして、「時間的余裕を作る」ことは大事と思いました。
〇 本を読んで知識を常にアップデートする
「5%リーダーは、呼吸をするように読書をする」そうです。これは、常に新しい知識を入れることで、「多様な意見に柔軟に対応できる」ようにしたり、後述の「よりよい『しくみ』」を構築するためだと認識しています。
自分もビジネス書の読書を習慣にして変わったことは、「自分のこの時間の使い方はもっとこうできそう」とか、「ミーティングのここをこうすればもっと濃く、早くなる」とかを考えられるようになったことです。
自分の周りでさまざまな改善を行い、成果を出し続けるのために、読書の習慣は必須だと再確認しました。
〇 「しくみ」にフォーカスする
大抵の人は基本的に「結果にフォーカス」します。これでは、「『結果を出す』ことはできても、『結果を出し続ける』ことはできない」と、本書で説いています。
「ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣」でもありましたが、「結果」というのは、「絶え間ない改善のプロセスの中で得られるもの」ですので、「結果を求め」た場合、結果を得ることがゴールになってしまい、次に繋がりにくいです。
ですので、「結果を出すために『しくみづくり』にフォーカス」することは、ジェームズクリア的にも的を得た考え方です。
組織にいる以上「結果を出すこと」は考えなければいけませんが、目先の結果にとらわれず「結果を出し続けること」に注力すると、より大きな成果が得られる、ということを学びました。
自分としては、「ここの学生が自走している、していない」ということに一喜一憂するよりは、コミュニケーションしやすい環境づくりや、効率的なミーティングの実施などに取り組み、「全ての学生が自走するためのしくみ作り」を実践することが、研究室運営としては非常に重要なのだと思いました。
最初から全てを変えることはできませんが、ひとつひとつ「全部戦略」で改善していきたいと思います。
非常に役に立つ情報をいただきました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。