【読書感想文・誰もが幸せに成長できる 心理的安全性の高め方(松村 亜里 著)】「成功と失敗は同じ方向を向いている」
Audibleで「誰もが幸せに成長できる 心理的安全性の高め方」を聴きました。
自分の成長と共に成長させたいのが「組織」です。
自分の成長が意図的にできるようになっても、一人の実力で出す結果は時間と線形関係。でもそれでは間に合わないことが多いので、それを指数関数的にする必要があります。そのため必須なのが、「組織の成長」。
そのために必要なのが「心理的安全性」と言うことを学んだのが本書です。
本書で学んだ最も重要なことは、
・「失敗と成功は同じ方向を向いている」(本書に丸々書いてありました)
・「だから、失敗がどんどんできる心理的環境を整えよう」
・「それが、心理的安全性のある環境である」
です。
成功するには失敗を繰り返す、と言うのはわかっていたことです。しかし、以前の認識は、「失敗は、成功に辿り着くまでに選択肢を削る作業」みたいに感じていました。要は、失敗の回数はある程度減らせる、と思っていたのです。
ここに落とし穴があったようにおもいます。なぜなら、この考え方では、やはり失敗は推奨されるものでなく、極力回避したいものになってしまうからです。
ですが、上記のような考え方をした方が、気が楽になれるし、成功率、成長度も高いと直感しました。なぜなら、「成功するまでに失敗はつきものである(ここまでは一応同じ)。なぜなら、成功するまでには失敗が必要だからである。成功までの失敗の数は、人によって違うので、問題ではない」と思えるからです。
学生にも、子供にも、失敗の数を減らそうと、無意識に思っていました。ですが、むしろやるべきは、「大きなステップをさせずに、小さなステップに分解するようにする」ことで、その結果「致命的な失敗を回避」し、「小さな失敗で経験値を上げてもらう」ことだったのです。
そして、その失敗を許容する、推奨する環境を作り、彼らが失敗と成功をリンクさせる手助けをする必要があります。
これが心理的安全性を構築する、と言うことなのかな、と本書を読んでおもいました。
まだまだ先入観が抜けきらないまでも、指導、教育の場面では
・ステップを小さく分解する
・(個人的にも、組織にしても)許容範囲内の失敗を経験させる
ことで成長を促す、こんな意識を忘れてはいけないな、と学びました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。