【読書感想文・ジェイソン流お金の増やし方(厚切りジェイソン 著)】結局「複利」に行き着いた
Audibleで「ジェイソン流お金の増やし方」を聞きました。
長い本ばかり聴いていたので、簡単に聴き終える本を選びました。
本書を読んで、お金のことであれ、自己成長のことであれ、なんであれ結局
最後には複利がものをいう
というのが世の中の真理としてありそう、ということに行きつきそうだ、と思いました。
厚切りジェイソンは、ご自分で「超保守」と言っていますが、考え方もその通りだな、と思いました。でもその「保守的考え方」が複利の効果を存分に発揮するために必要なことなのだとも思いました。
特に、
不確実性の高いことはやらない(ある程度悲観的な観点を持つ)
リスクを分散する
中長期的視点
が非常に重要と思いました。
結局、投資でお金を得たり、自己成長させるには、何かしらリスクを負う必要がありますが、そのリターンについて中長期的に考えることが重要です。
本書で例として挙げられていたのが仮想通貨で、ビットコインなどで起こった価格高騰は中世でオランダで起こったチューリップの球根のそれに類似していると指摘していました。要は価格高騰は一過性のもので、中長期的にはリスクが高すぎる、と著者は考えているようです。
また、個別株投資についても、「永遠と生き残る企業はない」という想定のもと、個別株を保有することにリスクを感じているようです。自分は高配当株を集め始めましたが、このことを考えてから、「個別に買うだけではなく、高配当株ETFなども考えた方がいいかもな」と思い始めました。そうした方が、為替リスクなども考えなければなりませんが、株の入れ替えを自動でしてくれるからです。不確実性の高いものをできるだけ減らす、これをもっと考えたいな、と思いました。
著者はお笑い芸人、IT企業、投資家と幅広く活躍しています。お笑い芸人養成校に入った時も、企業勤めは辞めなかったとか。こういうものリスク分散ですよね。さっこん副業が推奨され始めていますが、これもリスク分散に入るのだと思います。むしろ、現在では「一つの企業で定年まで勤め上げる」という思想自体がハイリスクかもしれません。「永遠と生き残る企業はない」のですから。一つのことに集中する、ということがどちらかというと好まれてきた日本社会な気がしますが、中長期的に考えて、あちらこちらに手を出す考え方も、リスク分散としていいのだろうと思いました。
お金以外にも役立つ考え方が学べる良書でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。