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太極拳が上達しない人の特徴

太極拳をやっている人の中でも「上手くなりたい!」と思って取り組んでくれている人もたくさんいらっしゃると思います。

指導者としてその気持ちがとても嬉しく思います。ただ、指導している中で『確実に成長していく人』と『何年やっても変われない人』の2パターンに分かれてしまうのも事実。

今回は『頑張ってるのになかなか変われない人』の特徴を紹介します。この記事が自分と向き合うキッカケになればと祈っています!

太極拳が上手くなりたい!

太極拳に取り組んでいく中で、先生のように綺麗に動けるようになりたい!とか、大会で良い成績を出したい!と思ってくれている方の多くに『なかなか上達した気がしない...』という悩みがあると思います。

太極拳の上達って最初は難しいですよね、感覚的に何かが違うことが分かっても、憧れのあの人と何が違うのか分からない。たくさん練習してるはずなのに、近付いている気がしない。

そんな方々には実は共通する特徴があるんです。


太極拳が上達しない人の特徴

①正しい動きを理解していない

まず第一に "正しい動き" を正確に理解していますか?
なにが正しい動きで、どこを通ってどこを目指すのが正解なのか。これを把握した上で練習しないと、上達するどころか余計な癖や変な動きが身に付いてしまいます。

目指す方向が分からないままに闇雲に進んでも、望んだ場所には辿り着けませんのでまずは思い込みではなく、本当の意味で正しいとは何かを知るところから始めてみてください。


②端折る

これ、すごく多いです。
先生に注意されたところをじっくりした練習ではやれていたとしても、流れの中でやってみると実は端折ってるということがよくあります。
回数を重ねていくうちに、すっかり忘れて端折ってしまっていることも。

自分では気付かない時に必要な動きを端折ってしまっていないか、確認してみてください。


③自分のコントロールができない

自分の動きを精密にコントロールすることはなかなか出来るものではありません。
多くの人は歩く・物を取るなど何かアクションを起こそうとした時に、自らコントロールしているわけではなく自動的に体が動いてくれています。

太極拳では緻密な体のコントロールが求められます。
自分の体ってどうやったらコントロールできるのかを考えてみましょう。


④頭でっかちになっている

太極拳を長く学習してる人ほど、これが邪魔をして成長できないというのは良くあることです。

例えば「虚実分明」「立身中世」「虚領頂勁」などの四字熟語にはじまり、「胯が」「乗り方が」云々...これら太極拳用語や哲学に惑わされ、本来の目的を見失って悩んでいる方にたくさん出会ってきました。

余計なことに気を取られるのではなく、もっと本質の部分や基礎を固めることに割いた方が本当の意味で上達に繋がっていきます。


おわりに

これはなにも長年練習している人に当てはまるわけではなく、初学者にも当てはまります。

太極拳には必ず正しい立ち方、歩き方、手の位置や動かし方、エネルギーの使い方があります。それが技ごとに全て違うのです。基本的に全て決まっていて、段階により求められるレベルが変わるだけなのです。

自分は今どのレベルにいるのか、何が足りないのか、常に「太極拳の正解」を意識して自分と丁寧に向き合ってみてください。


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