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【戦後70年 北海道と戦争:上】 書評#60
みなさん、いつもお世話になっております!
本日は、私の投稿の軸とする一つ「本」「読書」に関して書かせていただきます。
自己紹介に書いたマイルールを守りながら、私の大好きな本について書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!
今回は、先の戦争で長崎へ原爆が投下された日です。
絶対に忘れられない日、忘れてはならない日。
ということで、今回は戦争関係です。
ただ、長崎関係ではなく北海道についてです。
※書影(画像)は、版元ドットコム様から頂戴しています。いつも、ありがとうございます!
基本情報
北海道新聞社(編)
北海道新聞社 出版
2015年7月10日 第1刷発行
全446ページ
読書所要期間8日
私が本書に出会うきっかけ
この本は、私の娘が通う中学校の本棚にあったのを見かけ、帰って速攻でポチをした一冊。(厳密には、上下巻あるので二冊)
私は、毎年終戦記念日に向かって、戦争に関する本を読むというマイルールというか習慣というか、「さぁそろそろ暑くなってきたから何か読むかぁ」といった感じになっている。
これは、決して義務感で読んでいるのでなく、進んで読むことが身に付いてきたという感じ。
私の住む北海道において、先の戦争が具体的にどのようであったのか、どれほどの爪痕を残したのかを知りたかった。
そしてさらには、今でも傷つけられ続けているのではないかという仮説も持っている。
この本の本質・言いたいこと
もう二度と、日本が過ちを犯さないために、北海道に関わりの深い戦争の姿を改めて整理し、記録に残そうとするもの。
比較的目に触れやすい、学びやすい日本全体の動きと、北海道での動きを対比させることで、全体像が非常に理解しやすいものとなっている。
新聞社という編者の強みを活かし、先の戦争を直接経験された方やそのご家族の生の声もふんだんに盛り込まれている。
私が感じたこと
1点目 〜道民の犠牲
冒頭の15ページほどを読んだだけで、道民が受けた甚大な被害が次々と明らかになっていく。
最も衝撃だったのは、先の戦争において国内唯一の地上戦となった沖縄戦で犠牲となった方々の数が、沖縄の方を除けば北海道が第一位という事実。。。
当時陸軍最強ともくされた第7師団が旭川にあったことが、どうやら大きな要因の一つらしい。
この師団から、海外を含め多くの激戦地へ派遣されたということである。
2点目 〜釧路・留萌ライン
道民として恥ずかしながら、本書を読んで初めて知った。。。
日本が無条件降伏した日(1945年8月15日)の翌日(8月16日)に、ソ連のスターリンが釧路と留萌を結ぶラインより北側の占領をアメリカへ主張し、当時のトルーマン米大統領が拒否していたということである。
もしトルーマンが拒否していなければ、あるいは、ソ連が強行策に出て上陸作戦を決行していれば、いったい今頃どうなっていたのだろう。
再び日本人、そして道民が、現在も続く戦禍へと引きずり込まれていた可能性も考えられる。
歴史にたらればは無いのだが、運命というのは常に紙一重であるということを思い知らせれる。
ちなみに、釧路と留萌の位置関係について。
地図で北海道を見たときに、向かって左上に留萌がある。
右下に釧路が位置するから、北海道の向かって左の肩から右の脇腹へたすき掛けしたようなラインとなる。
よって、そのラインから右斜め上、北東に向かってがロシア領となっていた可能性があったということである。
面積的には、北海道のおおよそ半分となる。
むすびに(まとめ)
これまで様々な本で戦争、とりわけ太平洋戦争について読んできた。
しかし、私の住む北海道において実際どうだったかについて、北海道在住の方や縁のある方の話を交えてまとめられている。
特に優れていると感じるのは、内容もさることながら、巻頭の年表。
その時日本はどうだったか?
そして世界はどうだったか?
これに加えて『北海道ではどうだったか?』
が時系列でまとめられている。
上記”きっかけ”部分に仮説を書いた。
これについては、やはり上巻を読む限り否定できないだろう。
今も苦しみ続け、亡き家族に想いを寄せ続ける方々がいる。
本書は2015年、今から8年前の戦後70年での刊行。
現在の2023年で概ね80年となるが、その苦しみはおそらく変わらない。
というか、変わるはずがない。
この苦しみを消すことができないのだとすれば、現代を生きる私たちがこの歴史からしっかりと学び、未来に向かってこの苦しみをつくらない努力を弛みなく続けること。
これが今も苦しみ続けている方に対する、日本人としてのせめてもの報いである気がする。
以上です。
まだまだ書きたいことがあります。
平和への想いは尽きません。
この想いは、下巻へとつなぎたいと思います。
これを機に、現在私の住むマチがどうだったのか、とても知りたくなりました。
本稿は、長崎の原爆の日に当て込みました。
今後は、8月15日の終戦記念日にも戦争にまつわる本書下巻について書きたいと思います。
本日も、誠にありがとうございました!
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