【マインドセット「やればできる!」の研究】 書評#68
みなさん、いつもお世話になっております!
本日は、私の投稿の軸とする一つ「本」「読書」に関して書かせていただきます。
自己紹介に書いたマイルールを守りながら、私の大好きな本について書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!
今回は、「やればできる!」
私が大好きな、ティモンディ高岸さんみたいなタイトルですw
※書影(画像)は、版元ドットコム様から頂戴しています。いつも、ありがとうございます!
基本情報
キャロル・S・ドゥエック(著)・今西康子(訳)
草思社 出版
2016年1月21日 第1刷発行
全351ページ
読書所要期間7日
私が本書に出会うきっかけ
娘のために、何かできることはないか?
色々思い悩む(少なくとも私にはそう見える)彼女のために何かしたい。
その一心で、色々な本を買い漁った。
そのうちの一冊である。
思考の幅を広げてほしいと考えていて、何かそういったエッセンスがもらえそうなものをタイトルでチョイスした。
結論、大正解だった!
この本の本質・言いたいこと
人間それぞれが持っている「信念」。
これが、人生におけるありとあらゆる部分に影響を及ぼしている。
この心のあり方が「マインドセット」であるという。
このマインドセットが、自分の人生にどのような影響を及ぼしているのか、そして、そもそもそのマインドセットなるものの存在を認め、よく理解し、今後どの様にこれと向き合っていけば良いのか。
これを考えさせてくれる仕組みとなっている。
私が感じたこと
1点目 〜硬直マインドセット・しなやかマインドセット
本書では、大きく2つのものの考え方/捉え方を示している。
それがこの二つの言葉だ。
私はおそらく、というか確実に”硬直”マインドセットの成分が多い脳みそとなっているw
しかし、全てそちら側かと言えば、決してそうではない。
人間は大なり小なり、そして分野に応じて両方を持ち合わせているという。
その点、私も強く賛同する。
どちらにも「そうそう、その通り!!」「そうだよね〜!!」
と思うことがたくさん出てくる。
具体的なこの言葉の意味/考え方は、ぜひ本書でご覧いただきたい。
人間誰しもそうではないだろうか?
いい面も悪い面も持ち合わせる。
相手によって、場合によって、両面が現れ得る。
その意味で、どちらの要素も正解・不正解というわけではないのだと考えられる。
ただ、本書はどちらかといえば ”しなやか” 推しか。
”硬直” も ”しなやか” も、いずれの要素も持ち合わせ、使い分けるから『しなやか』と言うこともできるのではないか。
だとすれば、同時に両面を持ち合わせるということも、やはりあり得るだろうと私は考えている。
いずれにしても、どちらの考え方もめちゃくちゃ勉強になる!
ぜひ本書を読んで、いずれの考え方も学び、明日への自分自身の活力としていただきたい!!
2点目 〜人生の午後
これは、有名な心理学者 ユング の考え方である。
本書に直接出てくる言葉ではないのが、私とスポーツとの向き合い方を象徴する言葉であるため、今回使わせてもらった。
第4章は、スポーツ編である。
本書は、様々なシーンでのマインドセットについて触れられている。
このほかには、ビジネスや教育といった具合に。
さて私は、概ね40歳を迎えている。
ユングの言う人生のまさに正午に差し掛かろうとするタイミングである。
人生100年時代と言われる昨今では、あと10年あるかもしれないが。
右肩上がりの人生から、右肩下がりの人生へと変化する局面。
体力・気力ともに、若い頃の底しれぬそれは、以前ほどない。
そんな中で、私はこの先もスポーツと付き合い続けることができるのだろうか?
そう考え始めたのが30歳位からである。
私は小さい頃から野球をやっていた。
35歳頃までは続けた。
そして、やめた。
そろそろ、スポーツではなく、文化芸術に触れる人生を後半は味わってみたいと考えたからだ。
この考えは、偽りではない。
ただ、本書を読んでいて思った。
もしかすると、スポーツをするときの自分自身は硬直マインドセットで、それが自分にとってダメなもの、理想ではないもの、つまり、しなやかマインドセットでありたいというギャップからくる苦しみから逃れたかったからではないだろうかと。
あるいは、しなやかマインドセットの人たちと比べた自分の足りなさをリセットさせたかったのだろうかと。
薄々は感じていた。
しかし、これは紛れもない真実だ。
スポーツをする自分は、本当にダメだった。
本書に出てくる悪い例そのものだった。
きっと、深層心理では、そこから逃れたいと思っていたのだろうと感じる。
ダメな自分を少し理解できた。
自分はこの先、どういった人生を歩むのか。
自分は本書から、いったい何を学び、実践するのか。
自分で自分に期待したいと思う!!
むすびに
それぞれのマインドセットは、いったいどういったことか。
これを直接書かない中で筆(厳密にはタイプw)を進めた。
いったい何を言っているのか、ハイコンテクストな部分があるかもしれないが、ぜひこの文脈に隠れた部分を、本書で直接ご確認いただきたいと強く思う。
最初は、娘のためだった。
しかし、最終的には自分自身のためになった。
これは巡り巡って家族のためになり、娘のためになると信じる。
と言うか、確信する。
それほどのパワーを持つ本だった。
以上です。
本書を読み終わって、なんだろう、少し心が軽くなります。
明日への自分に期待しようという気持ちが湧いてきます。
今、いろいろな場面で苦しんでいる方。
もしかすると、ここから何か支えが見つかるかもしれません。
決して一人じゃない。
だって、少なくとももう一人の自分、つまり今のマインドセットの反対側にいる自分がきっと支えてくれる。
そのもう一人の自分を見つけてください!
私もこれから探します。
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