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【稼ぐまちが地方を変える】 読書#149

みなさん、いつもお世話になっております!
本日は、私の投稿の軸とする一つ「本」「読書」に関して書かせていただきます。

自己紹介に書いたマイルールを守りながら、私の大好きな本について書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

今回は、木下斉さんです。
界隈では、有名な方ですよね!

ヘッダーは、さっとんさんの作品を使わせていただきました!
ありがとうございます!!


目次


基本情報

木下 斉 (著)
NHK出版 出版
2015年5月10日 第1刷発行

全201ページ
読書所要期間12日

本書も、バリューブックスさんで購入しました!!

私が本書に出会うきっかけ

私の興味の一つに「まちづくり」がある。
これは、自己紹介ページにも書いているものの一つだ。

おそらくこの文脈で、私の琴線に触れたものだろうが、いつ買ったかについては、全く記憶にない汗

なんせ、私の目の前の積読棚には、まだまだたくさんの控え選手がベンチを温めているのだからw

私が思う、この本の本質

本書「はじめに」で極めて明確に示されている。
要約すれば、次の通りとなるだろう。

著者がこれまでに培ってきた「まちづくり」の経験を、オブラートに包まずストレートに表現した『稼ぐための10の鉄則』を示すものである。

地域づくりを国や自治体のお金に依存し続けるモデルでは、いつか国が破綻する。
だから、地域が変わらなければならない!
つまり、地域が自ら「稼ぐ」ということを民間の力を借りて取り組んでいく、そして、民間に力を貸してもらえるように、行政も変わっていく必要性を指摘していると私は感じた。

私が感じたこと

補助金という”麻薬”

これは大変に的確で秀逸な表現だと感じた。
著者の経験した事例でいけば、これまで上手く行っていたものが、補助金に手を出した途端に一気に上手くいかなくなったというものが記されていた。
詳細については省くが、ある程度事務局や経営、イベント運営などを経験したことのある方は、少し想像できるかもしれない。

補助金は、最初の何もないところに新聞と薪をくべ、徐々に火を大きくしていくという初手のフェーズに力を借りる着火剤的な使い方が企図されているのかもしれない。
しかし、そこまでにしてちゃんと手放すということは、なかなか難しい。
下火になれば、また着火剤のことを思い出し、再び入れたくなるのが人の心というものだ。
一度経験したら止められなくなる。
これが、著者の言うところ”麻薬”の作用ということだろう。

私が個人的に力をいれるPTA活動では、かつてもらっていた補助金の類を全て手放し、今は一切もらっていない。
むしろ、会費すらもらっていない。
それはつまり、稼ぐことで活動を回しているということだ。

部活動の地域移行は、最初の1年間だけは補助金をいただこうと思っている。
しかし、2年目移行はしっかりと手放せるよう、”麻薬”を注入する程度とタイミングを予めしっかりと決めてかかっている。
麻薬は、適切に使用すればとなる”はず”である。

(PTAと部活動地域移行については、こちらのマガジンで↓↓)

「まちづくり」とは、補助金をもらうことと思い込んでいる人が少なくないと著者は言う。

うっ、なんとも耳の痛い言葉だw
ぜひ、そのサイクルから抜け出したいものだし、私たちはそうじゃないぞ!と著者に言えるようになりたいw w

言い訳

P86に極めて重要で、かつ、面白い項目を目にした。
それは『言い訳テンプレート』!!

確かに、聞いたことのあるものばかりだったw
そして恐ろしいことに、私も使ったことのあるものもある〜w w

「w」と書いたが、これは笑い事で済まされない・・・
自分のまちを、いかに他人任せにしているかを象徴する言葉が、この『言い訳テンプレート』だからだ。

私は、先述の通りPTAについても活動している。
そのキーワードは、『できる人が、できることを、できる範囲で』

これも、まちづくりに重要な行動・実践なのだろうとも同時に感じている。
言い訳をしないで、自分ができる最大限の範囲内でやれることをやる。
それをもっと著者の考えに寄せて言えば、「稼ぐ」ということになるのだろう。

ジリ貧の地域には、誰も寄ってこない。
出ていく一方だ。
それで果たして良いのか!?

そう問われたとき、多くの人は「良くない」と言うだろう。
では、実際に考えて行動していく人がどれだけいるのか?

著者は、100人に一人と言い切る。
「国が〜」
「自治体が〜」
という人が非常に多い中で、「自分に何ができるのか?」へ焦点を当てることが、これからますます重要なのだろうと感じた。

「まちづくりは行政の仕事」という思い込み

これについては、正直書こうかどうかかなり迷った。
ともすれば、マイルールに抵触すると考えてもおかしくないことだ。
というのも、著者のこの考え方は、正直言って相当マイノリティな意見だと思われるからである。
つまり、『偏った意見を主張するものは書かない』というマイルールを自らが犯すということにならないか?と自問したからだ。
しかし、著者の自己満で独善的意見という訳ではなく、極めて本質を捉えた考え方であると思うので、結果として書くことにした。

「官自身も」「民も」この思い込みを捨てよと著者は言っている。
「官」にすらもこれを言うなど、聞いたことがあるだろうか?
しかもおよそ10年も前から・・・
少なくとも、私はこう主張する方を多く知らない。

しかし私は、実質これを目指している。
・PTA活動
・部活動地域移行
・自治会活動
いかに地域の皆さん、そして子どもたち自身の主体的な行動を少しでも引き出すことができるか、支えることができるか。
これを私自身が行動することで、実践しているということができると考えているからである。

役所からお金をもらって何かをするということが、本当に巡り巡って自分たちのためになるのか?

「否っ!!」
と力強く言っているのが著者である。

「稼ぐ」まではいかないが、役所のお金なしに活動するということを、これからも実践していきたいと私は強く感じた。

むすびに(まとめ)

本書の内容と、私の少ない経験からすると、次のことが言えると感じた。
それが、本書に対する私の”まとめ”だ。

  • 小さな挑戦を、地域がどれだけ許容できるか?

  • この積み重ねが、最終的には大きなうねりとなる。

新しいことに取り組むのは、怖いことである。
しかし、それを乗り越えなければ、明るい明日はない。
せめて、怖い挑戦を直接するのでないならば、ぜひ遠目で、かつ、優しく見守っていただきたい。
その行動の先の失敗は、あなたに不利益をもたらすのか?


本書は、
「自ら考える」
「行動する」
「実践する」
ということに対する勇気知識をくれる「エナジードリンク」ならぬ「エナジーブック」だと思いますw
本としては少し古いけど、内容的には今も全く変わっていない!

10年経っても今の社会は、地域は、何も変わっていないという捉え方もできるが、遅きに失することはない!
これから頑張れば良いじゃないか!!

本日も、ご覧いただきありがとうございました!!

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