【史記】 番外編#10
みなさん、いつもお世話になっております!
本日は、私の投稿の軸とする一つ「本」「読書」に関して書かせていただきます。
自己紹介に書いたマイルールを守りながら、私の大好きな本について書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!
これまでの私の投稿において、本で事前学習してから実際に臨むとき、「番外編」と称して書かせていただいてきました。
あと、普段は本メインで書いていますが、パンフレット的なものでも番外編として書いたことがあります。
今回は、前回#9に続いて「マンガ」しかも前回と同じ「史記」です!
ということで、番外編としてお届けしたいと思います!
キングダムが大好きなことを知っている方に、一式全部お借りしました!
※ヘッダーは、フォローさせていただいている彩流さんの作品を使わせていただきました!ありがとうございます!
基本情報
横山 光輝(著)
小学館 出版
1994年2月20日 第1刷発行(第1巻)
1998年8月1日 第1刷発行(最終第15巻)
私が本書に出会うきっかけ
1ヶ月半に一度ほど、髪を切りに行ってる。
そのお店は、かれこれ20年ほど通っているのだが、切ること以外に楽しみなことがある。
それがマンガだ。
しかも私は1つのタイトルしか見ない。
それが「キングダム」である。
髪を染めている最中や、パーマをしている最中などに読む。
キングダムについて書くことも良いのだが、これはお店にあるものであるため書かないことにする。
がしかし、この史記については店長が前回行った時に、全巻貸してくれた。
カットしている最中に、大きな袋を持ってきて「これ読みな!」と置いてくれましたw
正直最初は、
「他にも読むものたくさんあるしなぁ・・・」
「普段漫画読まないしなぁ・・・」
と思いながらも、せっかくのご厚意なのでありがたくお借りることにした。
せっかく借りてきたんだからと思い、パラパラページをめくっていったところ、そのまま1巻が終了していたw w
この本の本質
史記とは、紀元前の中国は「漢」の時代に中国の歴史を書き続けた人物、司馬遷が残したものである。
実際には全部で130巻、約52万字という超大作らしい・・・汗
それをわかりやすく端的に、しかも絵付きでまとめてくれたものが本作だと理解している。
私が感じたこと
前回#6は、1〜2巻を読んだところで書いたが、今回は3〜5巻を読んだ中で感じたことを書く。
1点目 〜噂のチカラ
どこの国でもおそらく同じだったのだろうと思うが、古代中国においても噂による煽動する描写が多々あったことからそう感じている。
科学はそれほど発達しておらず、それが事実かどうか判断しにくい。
しかも、身分制度といったものによる障壁が、情報へのアクセスをより難しくしていたのだろう。
そしてまた、裏切りが裏切りを呼び人を信用しきれない社会、神や悪霊が現実として強い影響を与える社会において、噂の持つ力とは今よりもはるかに強かったのかもしれない。
翻って、現代社会はどうだろうか?
いわゆるフェイクニュースにみたいなものがはびこり、動画チャンネルを見れば誰かの悪口が流れ、またそれを批判する悪口が展開される。
しかも、いつでもどこでもそれらにアクセスすることができてしまう社会。
それが例え子どもであったとしても。
果たして、どっちが良いだろうか?
一つの尺度で測ることは困難であるが、その尺度によってはどちらのどこがが悪いということは言えるだろう。
古代であれば簡単に人の命が奪われるだろうし、現代では情報へのアクセスが低年齢化することでの悪影響などがあるだろう。
しかし私は、”情報に惑わされている”という意味においては、”どちらも変わらない”と感じている。
しかも、それによって現代であっても人の命を奪う場合がありうる。
古代と比較して数の多寡はあるかもしれないが、少なければ良いという問題では全くないため、その点でも変わらない。
こうしたことを省みるために歴史を知るということが、非常に重要なのだということを本書で再確認した。
そして、こうした思考の枠組みは、コテンラジオから学んでいるということも非常に大きい。
2点目 〜命がけの外交
他国の君主などへの謁見・拝謁する描写もまた非常に多く見受けられる。
隣接する国が多いだろうから、かなり活発に行われていたことだろう。
しかしながら、現代と圧倒的に異なるのは、他国へオフィシャルに赴いた時でさえ、無事で帰ることができるかどうか全く保証がないということだ。
なんだかんだ理由をつけて、そのまま罪を着せて殺してしまう。
そんなことがあり得たように描かれていた。
現代の外交から見れば、考えられないことだろう。
そんなことをした暁には、世界中からいっぺんに批判され、グローバルなネットワークから一斉に無視されることになるだろう。
さすがにそこまで姑息な手を使う国は、現代においてはないだろうと信じている。
しかも驚くべきは、訪れた者が優秀であればあるほど、帰国させることに恐怖や危機感を感じ、殺害を検討しているように見受けられたことである。
あえて批判の高まる方法を選択しているのではないかと感じるほど、現代の価値観と異なるものを知ることができた。
むすびに
本当は、マンガでななく文章で史記を読みたいなぁと思っていたのだが、いきなり本(文字だけ)から入るよりは、今回マンガから入らせてもらったことで、人物や時代の流れなどを簡潔に理解できるというメリットを感じた。
そんなことを前回#9書いた。
例えばそのお店で読んでいる「キングダム」の時代もこの史記に含まれている。
史記を読みながら、「そういえばキングダムにこういったことが描かれていたなぁ」と感じることがあり、キングダムを読むにあたっても、その解像度がグンと上がるというメリットも生じそうである。
たくさんメリットいただいた本書の著者を含む制作陣営及び、貸してくださった店長には、心から感謝である。
以上です。
正直「史記」で2回目を書くことになろうとは・・・。
その可能性を残してはいたのですが、本当にそうなるとは結構驚きですw
本日この記事をリリース段階では、全15巻中12〜13巻までとほぼ終盤です。さすがにもうこの後に書くことはないものと考えていますが、また何か思ったことがあれば、その時はまたお付き合いくださいw
本日も、誠にありがとうございました!