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【英語の処方箋】 読書#132
みなさん、いつもお世話になっております!
本日は、私の投稿の軸とする一つ「本」「読書」に関して書かせていただきます。
自己紹介に書いたマイルールを守りながら、私の大好きな本について書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!
今回は、英語についてです。
最近は、何かと並行して英語関係を読むようにしています。
ヘッダーは、だいもんさいこさんの作品を使わせていただきました!
ありがとうございます!!
目次
基本情報
ジェームス・M・バーダマン (著)
筑摩書房 出版
2019年5月10日 第1刷発行
全221ページ
読書所要期間1ヶ月
本書は、バリューブックスさんで購入しました!
私が本書に出会うきっかけ
ここ最近、英語の学習を僅かであるが進めている。
本好きであることを一つの学習の利点とするため、こうした英語関連の本を定期的に、途切れさせることなく収集し、読むようにしている。
そのプロセスの中で購入した一冊が本書だ。
かれこれ半年位になるだろうか。
習慣の英字新聞を定期購読しているのだが、どうも最近は1週間で読みきることができなくなってきたw
要するに、読むモチベーションが低下しているのだw w
ということで、モチベーションを再上昇させるべく、積読から引き抜いてきたものである。
私が思う、この本の本質
これは、本書の「はじめに」の中で極めて明確に述べられている。
むしろ、こんなに純粋に「この本はこういうものだ!」という点に絞られているものは、私のまだまだ数少ない読書経験ではあるが、かなり珍しいのではないかと感じている。
しかも、大変コンパクトにまとめられている。
わずか2ページで、私の本書に対する、著者に対する信頼が急上昇した。
そこにある内容を、さらに簡単にまとめると次のことが言えると考えている。
日本人が英語学習の過程で、どうしてもわからないことにぶち当たることがある。
仮にそれをネイティヴの方に聞いたとしても、なかなか的をいた回答は得られない。
それは、私たち日本語を使う日本人と同様であり、細かなニュアンスがちゃんと伝えられないことがある。
しかし本書は、そこをあえて伝えようとするものである。
その手法は、著者が40年以上積み重ねてきた著者に寄せられた質問から100問をピックアップし、解説を試みるものである。
私が感じたこと
「およそ」や「ほぼ」の感覚
”私の憶測”と著者は表現しているが、
「およそ38分」
とか
「だいたい1,050円」
みたいな表現をみなさんはどう感じるだろうか?
何か特別な違和感を感じるだろうか?
私は正直、少し細かすぎるかな?とは思うが、会話などの中で比較的よく聞くものではないだろうかと思う。
著者はこれを、”日本人らいし表現”とした上で、英語ネイティヴの方々にはあまりピンとこない言い方だとしている。
ある程度断定はできるが、でも100%ではない。
だから少しぼやかすというか、含みを持たせる。
そんなことが、私たちの日常によくあるのかもしれない。
これが”日本人らしさ”として表現されていた。
英語の言い回し・変換の一つから、日本人の精神性みたいなものを垣間見ることができるていう点で、私は面白さを感じた。
英語を学ぶということは、英語を使う人々の心のうちを理解する一つの材料なのだと同時に感じた。
「英語の感覚」
本書は先述のとおり、著者に寄せられた質問から100問をピックアップしているが、第1章「「日本人英語」の弱点」から始まり、第4章までで構成されている。
その最終章のタイトルが、この「英語の感覚」だ。
この第4章が、私にとって最も興味深かった。
要するにこの章は、英語圏におけるコミュニケーション文化がよく現れているパートだと感じたのだ。
どうしたら失礼/無礼でない表現/言い方となるのか?
オブラートに包んだ表現はどのようなものがあるのか?
などなど、つまりは
『どのように打ち解け合っていくことができるのか?』
ということを教えてくれているものと私は理解した。
日本では失礼でなくても、英語圏の方々には失礼に聞こえてしまう。
こうしたことが、日本語を英語に直接変換した時に生じる場合もあるようだ。
とても興味深い。
むすびに
本書を通じて、日本語由来の英語があることも初めて知ることとなった。
「寿司」とか「天ぷら」とか、日本古来からあるもの・固有名詞ならまだ理解できるのだが、それ以外にも意外とあるようだ。
これには大変驚いた。
そして100番目のPC問題についても、大変興味深かった。
要するに、時代とともに表現が試行錯誤される様を示すものとなっている。
日本語も全く同様だろう。
正直、中高生の娘たちが何をいっているか理解できないことが増えてきている。
私が単純に知らない固有名詞なのかどうかすら、まるで判断がつかないのだ汗
このように、日本語も日々進化していく。
きっと言語とは、全般でそういったことなのだろう。
本書「あとがき」も、大変素敵なものでした。
この本の本質的な部分に再び焦点を絞って、しかも私たち日本国内において苦労して英語を学習しようとする人々に寄り添った、とても素敵な言葉が並んでいる点が、とても強く印象に残ります。
最後の方で、言語の進化について触れました。
そこでふと思うのは、古くからある方言など、なくなっていく言葉があるのは、それも含めて進化なのでしょうか?
きっと、進化なのでしょうね。
本日も、ご覧いただきありがとうございました!!
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