【「遊び」の本質 「私」の軸を育む奇跡の時間】 書評#10
みなさん、お疲れ様です!
ぼちぼちとnoteを始め、私の投稿の軸とする一つ「本」に関する記念すべき第10弾を迎えることになりました!
自己紹介に記載したマイルールを守りながら、私の大好きな本について書いていきたいと思います。
何かありましたら忌憚なく、やさしく、アドバイスのほどよろしくお願いします!
今回は、ついに出た!!という感じの本です。
お仕事で何度もお世話になっている著者の最新作!!
私たちに重要な考え方を授けてくださった方ですので、その一端が伝えられればと思います!
基本情報
天野秀昭 著
ジャパンマシニスト社 出版
2022年10月25日 第1刷発行
私が本書に出会うきっかけ
「待ってましたーー!」
という感じで購入した本書。
以前に何度も著者の講演などを拝聴したことがある。
私には4人の娘がいる。
だから、子育ては私にとって大変に大きな関心事である。
あまりしないのだが、珍しく予約をした。
この本の本質・言いたいこと
本書の伝えたいことは極めて明確だ。
それは、
子どもを含めたあらゆる人間の成長・学びにとって『遊び』が非常に重要
だということ。
私が感じたこと
本書を読んで私が考えたこと/思ったことは、大きく次の3点
1点目 〜本書の全体的な印象
本書は、とにかく柔らかく丁寧で、あたたかな文章から的確な指摘と理論が繰り出されている。
自分自身、4人の娘と関わる中でこれまで感じてきたなんとも言えないモヤモヤが言語化された。
「システム化から生じる都市化と多大化」のくだりなどは、まさに私のモヤモヤの一つであった。
このほかにも学びがたくさんあるのだが、読む喜び・素敵な文章との出会いを奪ってしまうのでこれ以上は差し控えることにする。
2点目 〜遊びの主体
「遊び」とは、子どもがする行いと考える方がいても不思議ではない。
しかし私は、
「遊び」=「やってみたい!」という気持ちに素直に従って行動すること
と定義すれば、決して子どもだけのものではないと考えている。
「遊び」から得られるものは極めて多いという点で、「遊び」は「学び」と同義であり、大人も例外ではない。
教義的でない、自らの気持ちに従うことで得られる育ち。
これが「遊育」であり、「人間の本質」であると教わった気がしている。
さて、ここで登場する「遊育」
みなさんは聞いたことがあるだろうか?
著者の考え方/実践を象徴する言葉である。
ぜひ本書から学びとっていただきたい!!
3点目 〜遊びに向かう気持ち
「やってみたい!」という気持ちについて、私の考えで勝手に上記に定義した。↓
「遊び」=「やってみたい!」という気持ちに素直に従って行動すること
もう少し要素分解すると、
「やってみたい!」という気持ちの発生 → 行動の発生 →遊び
ということが言えるとすると、このプロセスを経て得られるもの、つまり結果は、「成長」だったり「楽しい気持ち」といったポジティブなものか、その逆のネガティブなものもあるかもしれない。
ネガティブに他者に評価されるという経験を重ねてしまうと、知らずのうちに自分で自分の結果を”想定して”評価するようになってしまい、
「やってみたい!でも私には無理だ。」
「やってみたい!でも私には合わない。」
と、自らブレーキをかけてしまうということが往々にしてあるのではないだろうか。私自身、例外ではない。
子どもも大人も、「学び」という意味でないラフな「遊び」感覚で試してみる。そういった感覚をもてたらいいなぁと思う。
このように考えると、「遊び」とは
1.「学び」
2.気軽で前向きな気持ち
という意味合いが定義できそうである。
むすびに
本書は、子どもやひとの育ちに関心がある方にとっては必読・必携である。
また、それ以外の方にとっても、人間関係をより良くするコミュニケーション論、人生を豊かにする幸福論としても大変に得るものがあると考えている。
きっと、著者にそっと手を差し伸べていただいた。そんな心地を得られるはずである。
ぜひご覧いただきたい!
余談
まだnoteには書いてませんが、当時とても有名になった「バカの壁」という養老孟司さんの本を読みました。
そこで、「知行合一」という考え方に触れられています。
大塩平八郎あたりも使っていた言葉でしょうか。
よく知ってから行動するかどうか考える(評価する)ことって多いと思いますが、本来知ることと行動することは分割できないという考え方です。
だとすれば、
やってみたい!→行動する=知る=遊び=学び
となるのかなぁとおもいました。
この観点からも、やってみたい!と思うこと自体が学びだということができそうです。
なんだか理屈が通っていないような、くどくど言いすぎたような。
そうか、眠いからだ笑(現在23時前)
ご容赦を。。。
特に3点目と余談は、完全なる持論を展開(本書を読んでの考察)しています。
ご覧くださった皆さん、実際に本書を読んでみて、全く違うぞ!ということがあれば、ぜひご指摘ください!(マイルドに)