見出し画像

今日からやめてみませんか

桜並木が美しい河原、水鳥が遊ぶ池のある公園、丘の上の歴史公園など、日常生活の合間にステキな近所を散歩できるのは幸せだ。

しかし、その行く手にたびたびゴミが落ちている。
「あぁ~あ、ゴミ落ちとう」
で通り過ぎた月日。

だがある日、風に舞う色鮮やかな氷菓子の袋をキャッチした瞬間、変わった。
それをつかんだ時、思わず
「あんたもこげんなりたくて生まれたんじゃなかよね」
と、袋に描かれた、誰もが知る有名なキャラクターにつぶやいていた。

「そうやん、私が拾ったらいいったい」
で、いつしか、散歩の時間はゴミ拾いの時間となった。

とはいえ、メインは、あくまでも散歩。仰々しくはしたくない。
当初は拾ったゴミを素手で持ち帰っていたが、瞬く間に両手いっぱいになった。
そこで、散歩に出る際、スーパーで物を包んだビニールをポケットにつっこんで出かけ、それに拾ったゴミを入れて持ち帰るようになった。

ただ、当初は小っ恥ずかしかった。
が、ふと、気づいた。
「恥ずかしいのはゴミを捨てた人やろ」
飲料の空き缶、ペットボトルなどゴミは尽きない。

そして、日を重ねてくるとゴミにも傾向があることに気づいた。

路上のゴミ·ベスト3
第3位、マスク。
ポケットから落ちたか、風に飛ばされたか、いずれにせよ不織布の、それも白いマスクが断然目立つ。

第2位、お菓子関連のゴミ。
アメの包み紙はもはや紙ではなく、立派なプラスチックゴミだ。アイスクリームの棒、コンビニやファストフードのスナックの包みも。子どもだけが捨ててるんやろか? もちろん、お菓子のゴミは子どもと限ったわけでもない。

そして、1位は……、
タバコ関連ゴミ。吸い殻、空のパッケージ、時々、オイルが空になったライター、その数を数えたら本当にキリがない。

タバコ関連のゴミを捨てているのは子どものはずがない。そう、皆んな大人だ。良い歳をした大人が、路上にタバコのゴミをポイ捨てをしているのだ。
子どもは大人を見て育つなどというではないか。
もし、この大人が路上にゴミを捨てるのをやめたら、子どもたちのポイ捨ても自然と減るのではないだろうか。
もちろん、子どもたちに直接「路上にゴミのポイ捨てはダメだよ」と言ってもいいが、言ってる側で大人がポイ捨てをやっていたら、説得力がない。
吸う人の自由があるのも分かるし、喫煙家でもごく一部の人だ。

だから、声を大にして一部の大人に言いたい。
「今日から、ゴミのポイ捨てをやめてみませんか!」




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?