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黒川未々
2024年9月24日 13:43
はじめにこの話は tel(l) if… の卓実視点の話です。時系列はvol.17以降です。本編はこちらからどうぞ。(全話無料)登場人物千葉 咲恵主人公。進学コースの女子生徒。伊勢のことが好き。「tel(l) if…」の主人公。伊勢特進コースの社会科教師。毎週火曜日、咲恵の勉強を見ている。麹谷 卓実特進コースの男子生徒。本作の主人公。本文夏期講習も残り数日。今朝、メッセー
2024年8月22日 14:05
登場人物千葉 咲恵 主人公。進学コースの女子生徒。伊勢 特進コースの社会科教師。咲恵と卓実の勉強を見ている。麹谷 卓実 特進コースの男子生徒。私たちは近くの公園まで移動した。卓実は缶コーヒーを買ってくれた。お金を払おうとすると止められた。私はブラックコーヒーで、卓実が持っているのは微糖だった。以前、間違えて買ったことがあるので缶の色でわかった。ベンチに座って、コーヒー
2024年8月21日 07:21
登場人物千葉 咲恵 主人公。進学コースの女子生徒。伊勢のことが好きだったが……伊勢 特進コースの社会科教師。咲恵と卓実の勉強を見ている。麹谷 卓実 特進コースの男子生徒。その日、文芸部にはゆるい空気が流れていた。高文連に作品を提出したあとだったので、みんな燃え尽きていたのだろう。この日は講評にかける作品もなく、顧問を呼ぶ必要は無かった。お菓子を食べなから、ただ、おしゃべり
2024年8月19日 22:44
登場人物千葉 咲恵 主人公。進学コースの女子生徒。伊勢のことが好き。伊勢 特進コースの社会科教師。咲恵と卓実の勉強を見ている。麹谷 卓実 特進コースの男子生徒。伊勢先生には、結局、なぜ泣いていたのかは伝えなかった。先生を頼る必要が無くなったからだ。私のありのままの気持は、あの夜にわかった。卓実から連絡は来たけれど、すべて無視した。いま彼に接触したら、私は確実に流されて
2024年8月18日 13:51
登場人物千葉 咲恵 主人公。進学コースの女子生徒。伊勢のことが好き。伊勢 特進コースの社会科教師。咲恵と卓実の勉強を見ている。麹谷 卓実 特進コースの男子生徒。伊勢先生は私を、自分のよく知っている生徒だと説明してくれた。先生方が話し合った結果、伊勢先生が私を送ってくれることになった。伊勢先生の帰り支度が終わるまで、私は、職員室のソファで待っていた。手には学年主任からもらっ
2024年8月18日 07:27
登場人物千葉 咲恵 主人公。進学コースの女子生徒。伊勢のことが好き。伊勢 特進コースの社会科教師。咲恵と卓実の勉強を見ている。麹谷 卓実 特進コースの男子生徒。夏期講習が始まった。伊勢先生は進学コースの担当ではなかったけれど、夏休みに入るまでの間、これまで通り勉強を見てくれた。その場には当然卓実もいた。私も彼も、後夜祭の後のことがなかったかのように接している。一回目
2024年8月17日 08:18
登場人物千葉 咲恵 主人公。進学コースの女子生徒。伊勢のことが好き。伊勢 特進コースの社会科教師。咲恵と卓実の勉強を見ている。麹谷 卓実 特進コースの男子生徒。体育館の裏に行くと、卓実のほかに、もうひとりいた。これは告白されているな、と直感でわかった。相手は、私がリハーサルで見たあのボーカルの女の子だった。私は平静を装って、すぐにその場を離れた。でも、やっぱり不自然だ
2024年8月16日 09:01
登場人物千葉 咲恵 主人公。進学コースの女子生徒。伊勢のことが好き。伊勢 特進コースの社会科教師。咲恵と卓実の勉強を見ている。麹谷 卓実 特進コースの男子生徒。後夜祭の前に、卓実からメッセージが来た。嫌な予感がした。卓実から連絡が来たことにはホッとしている。でも、それよりも、動揺のほうが大きかった。私のことはどうぞお構いなく。このまま何も言わないでください。
2024年8月15日 12:04
登場人物千葉 咲恵 主人公。進学コースの女子生徒。伊勢のことが好き。伊勢 特進コースの社会科教師。咲恵と卓実の勉強を見ている。麹谷 卓実 特進コースの男子生徒。前夜祭が明日に迫っていた。初日こそ怒られはしたが、大きなトラブルも無く、クラスメートと作業を終えられたことに安心した。私がボーっとしていることが早めにバレたおかげか、同じ係の女子が気にかけてくれた。伊勢先生には
2024年8月14日 08:26
登場人物千葉 咲恵 主人公。進学コースの女子生徒。伊勢のことが好き。伊勢 特進コースの社会科教師。咲恵と卓実の勉強を見ている。麹谷 卓実 特進コースの男子生徒。私たちはあと少しだけ、小樽で時間を潰さなくてはならなかった。有名なガラスとオルゴールのお店を見て、市場に行った。もう一生、小樽には来ないのでは、というくらい観光した気がする。運動不足から来る疲労のせいで、私の口
2024年8月13日 13:02
登場人物千葉 咲恵 主人公。進学コースの女子生徒。伊勢のことが好き。伊勢 特進コースの社会科教師。咲恵と卓実の勉強を見ている。麹谷 卓実 特進コースの男子生徒。私が見聞きしたことしか書けないと言うと、卓実は「どこかに行って取材したら?」と提案した。「当てはあるの? 行きたい店とかさ」私は少し考えて、「小樽で海が見たいかな」と答えた。「じゃあ、小樽。決まり! 10時に札
2024年8月12日 15:03
登場人物千葉 咲恵 主人公。進学コースの女子生徒。伊勢のことが好き。伊勢 特進コースの社会科教師。咲恵と卓実の勉強を見ている。麹谷 卓実 特進コースの男子生徒。私の携帯電話に、伊勢先生の連絡先が登録されている。これはあくまで今日、確認を取るための連絡先だ。学校の最寄り駅に到着したとき、母と合流したときの二回の連絡を済ませば、無用の長物になる。伊勢先生が私の連絡を待っ
2024年8月10日 21:38
登場人物千葉 咲恵 主人公。進学コースの女子生徒。伊勢のことが好き。伊勢 特進コースの社会科教師。咲恵と卓実の勉強を見ている。麹谷 卓実 特進コースの男子生徒。「伊勢先生」思わず名前を口にした。本物だ。久しぶりすぎて、現実感がなかった。「ぼくに用があったんじゃないの?」「え?」「社会科準備室の前で見かけたから、どうしたのかなって」「あ、えっと……」上手く言葉
2024年8月9日 20:47
登場人物千葉 咲恵 主人公。進学コースの女子生徒。伊勢のことが好き。伊勢 特進コースの社会科教師。咲恵と卓実の勉強を見ている。麹谷 卓実 特進コースの男子生徒。学校祭の準備期間になった。私にとっては、当日よりもこの期間のほうが慌ただしく、悩みのタネだった。放課後は、ほとんどの生徒が作業のために残っている。人目も気になったし、みんなが作業をしているときに、私一人勉強を見て