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スタートアップで採用責任者が自ら採用責任者を採用した話

こんにちは。
これまでprimeNumberで採用責任者をしてきた石川です。

タイトルを読んで、もしかして辞めるから代わりに採用した話……?と思った方もいるかもしれません。
いいえ、辞めません。まだ働かせてください笑

会社のフェーズが変わり、今の自分ではどうがんばっても経験・スキル不足だなと感じて、より適した人材が必要だと判断した、そんな話です。

変化の激しいスタートアップで働いている人のなかには、少なからず会社の成長スピードと自分の成長スピードの狭間で葛藤した経験がある人もいるのでは?と思い、採用に至るまでの気持ちや経緯を残しておこうかと思い立ちました。


入社してからこれまで、役割の変化

前提として、役割やミッションがどう変わってきたのか、から説明していこうと思います。

私は2022年5月に1人目の採用担当として入社しました。当時のprimeNumberは30人くらいの規模で、ようやく入社してきた採用担当にみんな歓喜してくれて、1人しかいないからとかなり協力してもらった記憶があります。

それでも当時はめちゃくちゃ忙しく、家でもずっとPCを開きながらご飯食べたり(お行儀悪い)、土日もほぼ仕事してたんじゃないかと思いますね。それもいい思い出。笑

結果として入社して半年間で13名の内定承諾に至り、当時自分で少し背伸びして立てた10名という目標を上回れたことは自信に繋がったのを覚えています。

この頃(45〜50人くらいまで?)は、全社の経営課題や事業状況、一人ひとりの業務内容やキャッチアップの状態まで、意識の届く範囲だった気がします。

ちょっと元気がないメンバーがいれば声をかけたり、間接的にフォローを依頼したり、採用以外のところでも積極的に把握して動けることが多かったです。

ただ、今思えば発生したものにいち早く気づいて動ければうまく回ってたんですよね。

そして2022.11から新しい期が始まり、一気に採用目標が上がりました。いよいよ1人じゃ無理だ〜、ということでチームメンバーが増え、入社から1年後にHead of HRBPを拝命しました。
※社外向けにはわかりやすく、採用責任者です、と名乗らせていただいています。

振り返り:
50人くらいまでは、目の前の課題に発生ベースで対応すればなんとかなっていた。

やってやりたい気持ちとの葛藤

さて、いよいよ本題です。

この頃から徐々に、スタートアップという変化の激しい環境で、求められるアウトプットのレベルがどんどん上がるのを実感しました。

少し前までの、「目の前の発生している事象に迅速に対応するスキル」だけでは足りず、中長期を見据えた「戦略」が求められていきます。

スタートアップで常に課題が湧いて出てくるなかで、やることは増え続けるが採用が追いつかないことに焦り、どんどん思考停止していく感覚に陥りました。

簡単にいうと、やった方がいいことにとにかく手をつけてしまい、絶対にやること・やらないことを決められなくなっていきました。

なんとか食らいついて自分を成長させなきゃいけない気持ちは持ちつつも、このままでは会社にとってよくない、と判断したのが今年の1月〜2月頃です。

振り返り:
・スタートアップにはやった方がいいことは無限にある
・ただし、全部やってたら全部中途半端になってしまう
・やらないことを決めることはとても大事
・それを中長期の目線で判断していくのが「戦略」
・それをゆっくり学んでいる暇などない

とはいえ採用の難しさ

ありがたいことに、採用責任者候補の求人にたくさんの応募をいただきました。
素敵な方も経験豊富な方もたくさんいらっしゃって、面接での会話だけでも勉強になり、ご縁をいただいたことにありがたく思っています。

それでも、これまで大事にしてきたprimeNumberの組織、カルチャー、その入り口を司る採用、の責任者となると相当なカルチャーフィットと、自分が心から信頼できるかどうか判断が難しく、なかなか気持ちが進まないことは確かでした。

結果的に、採用責任者をこのタイミングで採用するのは難しいのではないかと思い、半ば諦めて採用メンバーを増やしていくことにスイッチしました。
まずは体制強化して改善しようと。

うれしいことにエンジニア採用担当で寺尾さん(7月入社)が入社を決めてくれて、採用チームは正社員で4名になる見込みに。

これまで自分で担当していた採用職種を半分くらい渡していける状況になり、私はまず課題整理と、戦略の見直し、マネジメントの時間を確保しようと思いました。

振り返り:
・採用を進めるにあたり、解いてほしい課題を明確にして進めた
・かなり難易度の高い課題だからこそ、それを解ける人以外は採用する必要がない
・経営において採用が1番大事、と言ってくれる代表の想いを汲んでくれる人、という定性面もとても大事

採用責任者候補のポジション、もうニーズないですか?

タイトルからお気づきの方もいるかもしれません。
求人クローズしたあとに、問い合わせてくださった強者がいたんです。笑

私がとにかく7月までは今の体制で耐え、なんとか採用を前に進めよう、、と思っていたところ、寺尾さんの採用を支援してくださったエージェントの遠藤さんが会社訪問に来てくださいました。

スタートアップの採用に関する情報交換やprimeNumberの採用・組織に関するディスカッションをした後、クローズしたと伝えてるのにやたら採用チームの体制や採用ニーズ聞いてくるなぁ、、(笑)と思っていたら、「実はprimeNumberさん気になっていて、まだ可能性があるなら受けたいと思っていた」と言ってくださいました。

遠藤さんは元々エージェントとしてお付き合いがあった時からとても信頼を置いていた方で、採用における候補者へのスタンスもすごく尊敬していました。
長いエージェントでの経験から成果に対するコミット力はもちろん、マネーフォワードでの採用責任者経験から、チームとして採用の成果を挙げられてきた方です。

とにかくここでは書ききれないのですが(笑)、カルチャーマッチを強く感じながら、採用を変革をしてくださるイメージがあり、絶対に採用しなければと思ったのを覚えています。

そして最終的に熱烈なオファーをして、6月入社でご縁に繋がりました。

遠藤さんはこんな人


今は遠藤さんが入社してくださってまだ1ヶ月ですが、いろんなことが想定以上のスピードで前に進み始めています!
入社前に想像していた以上に、1人の採用でこんなにも会社が変わっていく予感がするのだな、と思うし、これが「採用」の醍醐味だよな、と自分のことも褒めています笑

変化についての話は、また別の記事にて。


同じ境遇の人へ

私は今回、外から自分よりも強い人を採用して組織の課題解決を試みるという選択に至りました。ただ、それだけが正解じゃないとは思っています。

苦労と挫折と成功のサイクルを回しまくり、組織の成長スピードに負けないように自分を奮い立たせて成長し続けられたら、それが一番良いはずです。

自分にその気持ちがなかったわけではもちろんないので、悔しい気持ちもあります
それはマネジメントをやりたかったわけではなく、自分の力で会社の課題を解決しきれないことに対して。

ただ、自分のポジションやキャリアにこだわるよりも、会社が目指すビジョンを達成するために、一番良い選択ができたとは思っています。

今後同じように悩まれる方がいたら、お伝えしたいことは一つだけです。もし自分で上司や自分の代わりになる人を採用するときは、妥協せずに理想を高く持って採用することをおすすめします。

そうでなければ、入社した後に信じて背中を預けられないと思うから。

振り返り:
・後悔しないために、まずは会社の成長に食らいつく努力をする
・採用するかどうかは、自分の気持ちよりも組織目線で決める
・採用するなら絶対妥協しない


これからの意気込み

改めて、スタートアップの成長速度のなかで自分も変化させ、組織をリードし続けられることは本当にすごいことだなと、、
(もちろん、マネジメントをしている人以外も含めて)

石川は今後何するのか?というと、以下をメインに担当していきます!

  • エンジニア採用

  • DevRel

  • ハイクラス採用

今後もリクルーターとして会社の成長に全力でコミットしたいし、価値を返していきたいと思っています!

採用を前に進めることで、primeNumberのビジョンであるようにあらゆるデータをビジネスの力に変え、より多くのお客様に対して価値を提供できるグローバルテックカンパニーにしていきたいです。

さいごに

primeNumberは、絶賛採用中です!!

エンジニア、ITコンサル、PdM、デザイナー、テクニカルライター、セールス、マーケ、コーポレートなど30ポジション以上で募集中です!

求人の有無に限らず、少しでもご興味があれば気軽にカジュアル面談しましょう〜!

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