見出し画像

#23 世界の海と川へ 新たなクルーズの展望


みなさんおはようございます。

秋の到来に心躍る筆者のケントです。
今月は軽井沢に隠居中、寒い日はジャケットに手袋を。

はじまりは前回に続きユニクロネタから。
春夏と秋冬の毎年2回、店頭に並ぶフリーマガジンLife Wearをご存知だろうか?

ユニクロのフィロソフィーがつまった全カラー100ページ越えの超大作。

デザイナーコラボや世界の主要都市でのトレンドやスタイルを発信。
しかも日本語、英語の翻訳付きで読み応え十分、無料なのが信じられないクオリティ。

是非マネキン買いの参考に。

さて年末まで残り2ヶ月ほど。
クルーズ船カムバックの瞬間がいよいよ迫ってきた。

そこで今回はクルーとして絶対に、絶対に忘れては行けない乗船に必要な書類を5つ紹介。

もし忘れたら…(* ´_ゝ`)

①パスポート
②US C1/D 船員ビザ
③STCW
④健康診断書
⑤ワクチン接種証明書

英語インタビューの後は乗船のための書類を揃えるのに奔走した今夏。
正直なところ、本当にしんどかった。

それでは一つずつ見ていこう。

①パスポート

世界的にも屈指の力を持つ日本旅券
このおかげでEU圏内に必要なシェンゲンビザは申請不要。
知らないところでそんな恩恵もあったりする。

最低でも一年以上の有効期限が必要なことだけ注意して。

クルーは乗船したその日からパスポートをクルーオフィスに没収されるという恐ろしい話を知っているだろうか?

そして船専用のIDカードが代わりに発行され、肌身離さず携帯することが義務付けられる。
寄港地へ降りるときはこのカードがパスポートの役割を果たし船の小さな出入り口が改札がわり。

端的に言えばコントラクト中は船の支配下といったところ…。

船が行くところに自分も行く。
行きたいところに行けるなんてのはこの上ない自由の象徴だ。

②US C1/D 船員ビザ

通称 Crewmember Visa
アメリカを通過する船舶・飛行機の乗員に必要というのがこのビザの概要。
パスポートの1ページだけ尋常じゃない威圧感。

日本の大使館で申請、窓口でいくつか簡単な質問をされるはずだが緊張することはない。
素直に聞かれたことを答えるだけ。

有効期限は10年と長く一回取得すればしばらく安心。

実際にクルーズでアメリカへ行く行かないは関係なく必須。

オンライン版のリベリアはどこから派生したのか

③STCW

乗船を目指す上で間違いなく1番の障害になるのが船員対象のトレーニングSTCW

International Convention on Standards of Training, Certification and Watchkeeping for Seafarers

正式名称は長いので頭文字を抜粋してSTCW。

日本語だと船員の訓練及び資格証明並びに当直の基準に関する国際条約。

やはり字面は長いが有効期限は5年と短い。あんなに頑張ったのに…。

今回必要だったのはオンラインと対面でのトレーニング。
日本で受講すると高額なので筆者は前回の2018年同様、フィリピンで取得(今回は実費)。

全コースに2週間半を要しそれが当たり前かと思いきやフィリピンの場合通常より長いというのは後から知ったこと。

プリントの技術点やたら高い


自己防衛や緊急時の対応、基礎的な救急救命など知識として身につけると日常で役立つことも少なくない。

自分とためになると思って真摯に向き合おう。

④健康診断書

健康な身体世界共通のフォームが存在するクルー用健康診断書類。

Norwegian Maritime Authority もしくはMCA(ENG1) どちらかの機関で認可されたドクターがいる病院に出向き健康診断を受ける。

書式は英語でノルウェージャンは東京の国立国際医療研究センターの(おそらく)一択。

船員輩出国筆頭のフィリピン、マニラには認証ドクターが多数いるのでSTCWついでに取ってきた筆者。

タガログ語出来る?と何度も聞かれその都度首を横に振る。

船で働くのに最低限適しているかをチェック。
視力は裸眼で左だけなぜか1.5ありながら右は苦戦。ガチャ目です。

丸1日で無事取れたから良かったものの無難に登記での取得をお勧めします。

健康診断は会社によっては自費負担なので要確認。
これとは別に歯医者の定期検診も欠かせない。

⑤ ワクチン接種証明書

これまでも船のために各種ワクチンを打ってきた筆者(言い方)。

今や昔、コロナのブースターワクチン接種記録に加え今回はイエローフィーバー(黄熱)のワクチンが義務付けられた。

今回の航路は違うけれどゆくゆくはワールドワイドなクルーズになるサインのひとつ??

そう受け取れば悪い気はしない。

これもまたフィリピンでと思っていたが予約システムが複雑で断念。

西新宿の東京医科大学病院にて接種。

黄熱の場合、生ワクチンという抗体が生成されるワクチンの種類らしくけっこう痛いです。
イエローカードというものをもらい1時間で完結。

トラベルクリニックは総じて予約必須。
タイミング次第だが少なくとも1〜2週間は余裕を持った計画を。

船員手帳はバハマのものを持っている。
しかし実際のところ、あったらいいねくらいで必須ではないし使う場面も今のところない。


全て最速でとったとしても1ヶ月はかかる必要書類たち。

何度でも言おう。

クルーは船に乗るまでが大変。

そしてこれら5つにもうひとつ追加したい。

それは健康な精神

極端なまでに閉鎖的環境、病んだら終了。
なんでもいいから逃げ道を確保しておこう。

よく食べてよく寝る、人と話す。
1人でいるのはけっこう危険。

それは船に関わらず言えることかもしれない。

自分の機嫌は自分でとろう

それは簡易的なほど望ましい。

おすすめはやはり音楽。即効性が違う。

気分を上げたい時、逆に落ち着きたい時、リラックスしたい時。
それぞれの感情にぴったりな曲をSpotifyプレイリストに忍ばせて。

そのためにも普段から色んなジャンルの音楽に触れたい。
推しがいるだけできっと世界は良い方向に一変するはずだ。

エヴァンゲリオンでしんじ君が携帯しているカセットにイヤホンではないけれど…
現実から一瞬でも逃避できるツールは船上(戦場)での心身を支えてくれるだろう。

大好きな韓ドラボーイフレンド。
第一話はキューバが舞台

イヤフォンやヘッドホンにかける額は長い目で見てプライスレス。
好きなもので身の回りを固めいざ半年コントラクトへ出陣だ。

まとめ

このストレス社会の毎日を当然のように生きているあなたは本当に素晴らしい!!

ユニクロ Life Wearマガジン最新号ではアーティストKAWSのインタビューが掲載されていた。

最近、何かラッキーと感じた出来事はあったか?
その問いに対し彼は毎日がラッキーだよと答える。

もし自分もそう聞かれたら同じことを言いたいなと率直に感じた。

明るい人の周りに漂うハッピーオーラは強力。
大事なのはマインド、心意気。

乗船に関する最新情報はマケドニアの人事からメールで届き次第アップデートしていきます。

中国へのフライトまで残り何日??


最後まで読んでいただきありがとうございました!

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集