#21 秋の風物詩SCAJでコーヒークルーズ
みなさん、おはようございます。
電話よりチャット派の筆者ケントです。
いきなりの誰得情報…
先月いたフィリピンではフェイスタイムが主流。
顔見ながらの電話はさらにハードルが高い。
ただ外国語学習において文面を作ることと人と話すことはまるで別物(当たり前)。
ブログとYouTubeくらい違う。
つまり伝わり方も違う。
最近気になっているのが韓国語に特化した言語交換アプリMaum。
ランダムで電話に出た人と最長7分半電話ができるというサービス。
インプットをアウトプットにするにはもってこいの有能ツール。
しかしいざ電話しようとすると緊張…発信ボタンを押せず流れる月日。
来週までにはどうにかMaumレビューの記事を書きたい。
韓国語が出来たら楽しいだろうな、、そんな気持ちをぼんやり抱きはじめてどのくらいたつだろう。
筆者にとってのアイコンはイングランドプレミアリーグで活躍するサッカー選手
ソン・フンミン。
国を超えアジアを代表して世界を舞台に戦う姿は本当にカッコいい。
チームでもナショナルチームでもキャプテンを務めチームをまとめ上げる。
試合後の会見は難なく英語でこなす。
バーバリーやカルバンクラインといったアパレルのブランドアンバサダーの一面も。
まずはファッションから少しでも近づけるように。
そしてもう1人、憧れる存在が違うフィールドにいる。
韓国系ブラジル人(2世)のバリスタでありWBC(ワールドバリスタチャンピオンシップ)2023の勝者ウム・ボラン。
バリスタ業界では有名人のウム氏。
彼の淹れるコーヒーを間近で見れる機会が今年もやってきた!
まだまだ暑さが残る東京。
新木場からのりんかい線は記憶に新しい。
なぜなら前回の記事で書いた中国ビザの申請、受領で来たばかりだから。
それはさておき今回はコーヒーの話。
国内外からコーヒー流通、消費に関わる全てのコミュニティが一堂に東京に集結!
年に一度のコーヒー祭り、それがSCAJ。
日本スペシャルティコーヒー協会が2005年から開催し今回で19回目を迎える。
昨年に続きありがたいことに軽井沢の沢村ロースタリーから招待券をいただく。
スペシャルサンクス!!
改めてどんなコーヒーが好きか、
どんなコーヒーを作りどんな体験を提供したいのか、
バリスタとは一体何か、
そういったアイデアをアップデートするのに最適な場である。
会場はまるでモーターショーもしくは恐竜博!
童心に帰るワクワク感。
各社のブースがあり最新の焙煎機やマシンなどの抽出器具がズラリとならび、スポットライトを浴びるのは名の知れたゲストバリスタたち。
YouTubeでラテアート動画をあげているバリスタや色んな本を出版している有名なコーヒー屋の社長さん。
生産者さんが直接赴いて自分の農園で採れた豆で淹れてくれたり。
コーヒー好きにとってここは夢のような場所だ。
同じ会場内では様々な抽出方法で競技会が開催されその様子をギャラリーが固唾を飲んで見守る。
足を運んだ日はブリュワーズの競技会、JBrCが行われていた。
はるか先を行く各バリスタのコーヒーへの情熱、求める美味しいコーヒーへのアプローチ。
そこまでやるかと言いたくなるほどのこだわりに魅せられた。
農園からはじまる豆のストーリー、品種や標高などのマイクロクライメイト。
精製プロセス、発酵そして焙煎。
最近の流行酸素を抜きタンク内で微生物の力で発酵される嫌気性発酵。
アナエロビックプロセスを踏んだコーヒーは個性的な香り、風味がマシマシに。
そうして出来上がったお豆をどうブレンドしいかに効率よく個性を活かし抽出するか。
粉の粒度、温度、時間といったレシピに最新の注意を払う。
一連の抽出の動作を審査員を前にプレゼンしながら行わなくてはいけない。
淹れるコーヒーへの愛着や自信。
提供する一杯にはどんなアロマ、フレーバーがありどう楽しんで欲しいかを伝える姿に胸を打たれた。
ふだんからそうありたいとは思っていてもどこまでやれているのか…刺激に溢れ、もっともっと頑張らなくてはと背中を押された1日。
別会場のコーヒービレッジエリアではロースターやショップが出店しコーヒーの試飲を促してくれる。
印象に残ったのは中国の雲南省でとれるコーヒーの複雑なフレーバー。
前年より明らかに増加傾向で焙煎具合も様々。
浅めの焙煎で発酵プロセスに一手間かけることで芳醇な香りを発しライチや白桃、シトラスのようなフルーティーさ。
飲みやすく柔らかな口当たり、優しい酸味が特徴で飲みやすい。
特に埼玉にあるブリュワーズチャンピオン畠山氏のお店
BESPOKE COFFFEE ROASTERS のブースでいただいたコーヒーのお味は革命的。
異なる個性のお豆をブレンドすることで味に複雑さが加わり味に奥行き、ボリュームが増す。
それがお互いに喧嘩せず相乗効果を発揮した時、圧倒的なフレーバーを生み出し他にはない味わいに仕上がるのだろう。
ブレンドの楽しさ、美しさを表現した一杯。
オリジナリティを存分に発揮する独自のブレンド技術に脱帽。
コーヒービレッジでは気に入ったお豆をすぐ購入出来るのも魅力。
購入したのは東京三軒茶屋にお店があるコーヒーバーCieloのブースだった。
お豆のラインナップはフルーツやラムカスクの樽感を残したフレーバーなど変わり種が多くお酒との相性が良さそう。
大人っぽいディスプレイも目を引いた。
時間限定でバーテンダーのいれるエスプレッソマティーニの試飲まででき我々を楽しませてくれる。
嫌気性発酵を2回行っているので焙煎を深めにしても個性が消えない。
ワインのような芳醇なボディ(コク)が感じられ後味にはぶらんでーような熟成味のある甘みが残る。
試飲し惚れ惚れした芳醇な甘みとコク、とろけるような口当たり。
SCAJの豆の中では抜群のコスパ。
この日飲んだコーヒーは20杯ほど(もちろんカップは小さな試飲用)。
その中でも上記2つの雲南コーヒーがSCAJ2024ハイライト。
カフェイン過剰摂取で頭がクラクラ、脱水症状必至。
帰りは新橋で純豆腐チゲ辛さマシマシにご飯大盛り。
カフェインの作用か食欲がおかしくなる。
・体調を前の週から整え万全で望むべし(特に鼻詰まり注意)
・何か食べてから会場入りすべし(空腹にコーヒーは避けよう)
・目当ての店は事前に絞るべし(美味しく飲めるのは序盤だけ)
・水はマイボトルで持参しよう(喉カラカラ、水のブースもあり)
・翌日の日程には余裕を持って(願わくば連休を)
この日だけは財布の紐も緩みがち…カードのご利用は計画的に。
記事1枚目の写真だけ昨年台湾で開かれたコーヒーイベント、INTERNATINAL COFFEE SHOWで撮影したもの。
無数のカメラと視線を向けられ作る一杯のラテアートフリーポア。
自分だったら手も足も震えて描けるものも描けなそう…。
来年の今頃は船の上か、はたまた3度目のSCAJか。
日本独自のコーヒー文化がこれからも発展することを願って。
最後まで読んでいただきありがとうございました!