うつ病マンに向いてる仕事・働き方って?うつヌケ採用もした人が真剣に考えてみた
社会復帰を、やりたいかー!!!
「だるくて死にたくて生きるのがきつい、うつ病人にむいてる仕事が知りたい」って思ってる人、全員こっちおいで!!!
うつヌケハック担当者、株式会社イメジンの日野成美です。
前回の記事はこちら💁♀️
これまで私は、はたらくうつ病マン・休職中ビジネスパーソンを応援するnoteをたくさん書いてきました。
そもそもどんな仕事なら、うつ病の自分でもできるのか?って話をしようと思います。
「最初からできる人じゃないと採用されない」
「ぜんぶ1人でできないと解雇される」
「完璧な人じゃないと仕事人として失格、だから自分もがんばらないと」
そんなふうに無駄に自分を追いこんじゃう、真剣に生きてるうつ病マンが、もっと楽しく効率よく「仕事」のフィールドに戻るための記事です。
ちなみに書いてる日野は採用面談の面接官側をやったことある人!
まじめに「仕事とは何か」という定義
もうだいたいわかってる人、いるだろうなー。うつヌケハック愛読者ならこのあとにくるセリフ、わかってるかもしれないなぁ。行くよ、せーの。
うつ病マンがどんな仕事が向いてるかってそんなん、人による!!!
個人の適正に合った仕事を、楽しくなさい!!
そもそも仕事とは自分の能力や時間、成果物を提供して対価として報酬をもらうことです。
で、いい仕事をするためにさまざまな哲学やノウハウが生まれました。
近江商人の「三方よし」の精神しかり、報・連・相しかり、80:20の法則しかり、PDCAしかり。
すべてはよい仕事をして、価値提供をして、いい感じにお金を回すための仕組みです。
その根っこにあるのは、仕事を通じて困りごとを解決し、困ってた人に喜んでもらう。そのお礼としてお金を受け取る、というサイクル。
ビジネスの根幹は、「困りごとの解決」です。
ここさえ外さなければ、絶対に食いっぱぐれることはないと私は考えています。
あなたは、どんな「困りごと」を解決できると思いますか?
それでどれくらいお金をもらいたいですか?
つまり、自分がやりたいキャリアプランを夢見ることから社会復帰ははじまります。
「こうしなきゃ」と合わせる必要はありません。
うつ病だからこうしなきゃ、こうした方がいい、というものはありません。
あえて言うなら、自分に負荷をかけすぎないための工夫を見守っててくれる工夫は必要です。
が、うつだからって個人の可能性を殺して、職種や業種を絞ってたまるか!!
あなたの可能性を信じていいのは、真っ先に自分自身だ!
はたらくのに、チームプレーする必要はかならずしも、ない。
そもそも集団行動が苦手っていううつ病マンも、多いです。
会社勤めはいい仕事をするための、あくまで一形態。チームプレーを合法的かつ効率的に行うために、資本主義下で会社法が整備されました。
でも「いい仕事」はチームだけのものではありません。
うつヌケ後の社会復帰が個人事業主、フリーランスでも全然アリです。
プロ人材としてフリーランスになって、成果にコミットする代わりに縛りがない形ではたらく人も、ここ数年で激増しました。(業務委託契約だと指導される義務がないよ!その代わりに納品物のクオリティ悪いと契約切られるけど、次から上げればいいんだよ!)
会社と契約するだけでなく、今はD2C形態も一般的に。
ダイレクト・トゥー・コンシュマーの略で、企業もしくは生産する個人と、個人消費者同士がつながって仕事を依頼したりされたり、売買したりする形ね。メルカリとかココナラとかminneとか、ああいうのね。
D2Cで個人からお金をいただいて収入を上げるのも、ぜんぜんアリです。ライバーやブロガー、YouTuberなど可能性は広いと感じています。
チームの方が金が集まりやすいことは確かですが、個人で営業の海を泳ぐのもぜんぜんイケる。
自分のコンテンツ力で「誰かの困りごと」を解決してお金をもらえるなら、そっちの方が食いっぱぐれない。私はそう思っています。
会社に雇ってもらう「面接」でデキるやつを偽装するな
で、私自身採用記事を書いたり、採用面談にも臨席したくらいには人事に関わらせてもらいまして。おもしろかったんで、人事とか経営の本とかもめっちゃ読んでます。
そこでわかった結論がこちら。
ほとんどの会社は、求人時「最初からできる人」を求めてない!!(※求人案件にもよりますが)
最初からパーフェクトにできたら、逆にコワイ!っていうか、今までのわれわれなんだったん?って既存メンバーがなるから!
私も「最初の3ヶ月にするミスは全部いいミス」ってチームに言ってるから!1年近くかけてカイタクのスワイプファイル(お手本になるサンプル)を自作した私よりも、すぐさま上手くできてたまるか!!
つまり、「最初から完璧にできる人」を面談や面接で偽装しなくてもいいんです。
採用を実施している企業や店舗で多くの場合、ノウハウ共有の人材教育のフィールドが設けられています(研修とかOJTとかね)。
教える側も、その際に「できないところ」「できるところ」「得意なところ」「苦手なところ」を共有してもらえれば、それに即した研修を実施できます。
逆に言うと「できそうな理由」を面接で羅列する人はめっちゃ印象がいい!!
御社といっしょに仕事するために一生懸命スキルアップ、がんばるぞい🌟ぐらい言われたら、カジュアル面談くらいまでは面接官を楽に落とせる!私なら落ちる!
私もうつヌケ採用面談でゆる〜く面接官っぽいことやらせてもらったけども、最終的に採用させていただいたのは「不安はいろいろあるけど、自分にはできそうな理由を並べてきた」人たちだから!
でもお祈りメール送った方もみんな本当に素敵な方だった!あと財務事情で雇えなかった方たちもごめんね、私もがんばってまた募集かけられるようにするからね!
人事は、実際にできない(できそうにない)人はお祈りメールで終わりにするけど、「できそうな人」はポテンシャル人材として雇います。
あとは一生懸命、目標到達を目指してれば大丈夫。
そう、得意なことや好きなことを語ってれば、人の心に響く。
「これしか持ってる資格ないから…」とできることだけじゃなく、「できそうなこと」も追求すればいいんです。
そのためにはやっぱり自己分析が必要。
自己分析が楽しい仕事につながります。
うつ病の社会復帰はテレワーク普及でやりやすくなった
さて、スキルはあるけど心身がついていかないことが多い、うつ病マン。
コロナショックでテレワーク、リモートワークが普及したのは周知の通りです。
うつヌケハックのおすすめは、副業サイトやフリーランスの案件サイト、ビジネスマッチングSNSで「副業」「パラレルキャリア」「複業」の求人を探すこと。
副業、パラレルキャリアを推進している企業は今すごく多い!
探せば、週1日3時間〜月10万円目安の案件とかもあります。
副業感覚で仕事をはじめたって構わない。
とりあえずこのへんのサイト全部ブックマークしとこう!
いきなりフルタイム勤務の正社員を目指さなくても、生活費くらいは稼げるチャンスがあります。
特にWantedlyね、採用広告コンテンツ読んでるだけで、ワクワクして仕事楽しみになってくるから、読んでみ!
たとえうつ病マンでも対面業務が向いてるタイプ
脳の炎症が定着化しており、刺激処理に時間がかかるうつ病マンの場合、過重労働を絶対避けなきゃダメ。
なので一般論だと「店舗接客よりテレワーク!」となると思うんです。
が、世の中にはエッセンシャルワーカーとして対面業務がバリ向いてるうつ病マンがいることも、私は知っています。
「人と関わっているとエネルギーもらえる」
「目の前のお客様の笑顔がダイレクトにみたい」
ホスピタリティにあふれ、対面接客業務に類まれなる才能を発揮する人は、ぜひ人と接する現場のお仕事を選んでいただきたいのです。
いや、だってそっちの方が向いてて楽しいのに、なんで自分を無理やり改造する必要あるん?
特性に合わせた働き方すればええやん。
ただ気をつけてほしいのは、ホスピタリティがある人は高確率で「相手の顔色を全力で読んで、自分のことをおろそかにする」危険があること!
自分の身の守り方はこの辺の記事で書いたから、ドキッとした素敵なあなたは読んでね。
うつ病マンは、とてもいい「はたらく大人」になれる。私は確信している。
さて、うつヌケハックでは口を酸っぱくして「自分を大事にするのだ…セルフケアを徹底するのだ勇者よ…」と言っています。
なぜならそれが一番、自分もまわりもラクだからです。
自分を大事にすれば、空気をブレイクして「明日の仕事のために休みまっす!」って定時退社することも可能です。
それが最終的に業務効率につながり、成果UPになり、食いっぱぐれない人材への成長につながる、と。
人の顔色を読んでがんばりすぎるうつ病マンは、いいビジネスパーソンになれる。そう私は思います。
だってうつのみんな、一生懸命歯を食いしばって生きてるじゃろ?
希死念慮と戦ったり、だるさとバトったり眠気と格闘したり、そんなコントロール不能な理不尽をなんとかしようと、がんばってるじゃろ?
そんな人が、いつか働くことができたとき、有用な人になれないわけ、ないじゃん。
理不尽と真剣に向き合ってる人が、素敵じゃないわけ、ないじゃん。
体と心をまたコントロールできるようになったときにはきっと、前よりもっと、いい仕事ができるって。
自分がやりたい「困りごとの解決」は、どんなものですか?
どんなことで人や企業の役に立って、お金をなんぼもらいたいと思いますか?
あとは一人一人の適正次第。
今、自信がないのは当たり前です。
転んですりむいて、失敗して強くなれるんです。
うつ病になったことは、人生においていい自己管理の失敗です。
いい失敗は、きっと次のよい成果につながるから。
今の失敗と、できない状況を、楽しみましょう。
トライアル・アンド・エラーでいつか、いい仕事ができるようになると、私は確信してるから。
次回、啓蒙の金曜日「楽しく働くのが成果につながるから。うつヌケハック担当者の野望」の予定。
お楽しみに!
うつヌケハック質問箱はこちら📦
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