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【300文字の感想文】<3>あなたは、誰かの大切な人|原田マハ

<3>あなたは、誰かの大切な人  原田マハ

目の前に広がる本のなかの景色が、丁寧に描写されている。タイトルにあるとおり『大切な人』が1話1話に存在する。
人と人とのつながりの描写はもちろんだが、私は、その舞台となる景色や情景がありありと目の前に広がる魔法に感動を覚えた1冊となった。
言葉の紡ぎかたひとつで、こんなにもその場所に行った気分にさせてもらえるのかと!

6話からなる短編集のなかで、『月夜のアボカド』に出てくるメキシカン料理、特に「カルド・トラルペーニョ」は必ずや作りたいと、レシピを調べたほど興味をそそられた。
旅行に行ってこその感動や肌感みたいなものが、家にいて、手元の本1冊から受け取れるのだ。
エスターの庭のアボカドの木からもいで作る、その1皿が味わえないのがホントに残念だ。(320文字)

今回は私が企画し、8月に開催する図書館イベントの課題図書にした1冊を読み直してみた。
感想文、推薦文、言葉は違えど、自分がどう感じてどうお薦めしたいのか、読んでほしいのかが伝わればいいのかな、と。
まさかのタイトルとはまるで違う視点で感想が出てくるとは自分でもビックリだったが(^_^ゞ



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