見出し画像

大蒜の香りがそそる、ねっとり塩鰹のたたきの作り方

元々鰹を自分でさっと焼くのが好きだったのですが、今年は、半日〜一晩、塩じめしてから作っています。

というもの、鰹が安く売られているときに限って、もうその日のご飯のお支度を済ましてしまっており、しかし、このお買い得を見逃すことは出来ない…!という機会が多かったのです。
試しに保存のために塩じめしてから、冷蔵庫に仕舞ってから作ったら美味しいこと!すっかり気に入り、こればかり作っています。

塩味がつき水分が抜けねっとりとした食感、大蒜の香ばしい香りをオイルと共に纏った鰹は、ご馳走感が出て嬉しくなります。

(材料)
鰹 1さく(写真は大きかったため半分に切っています)
塩 鰹の重量の1%のお塩(サラサラとしたタイプのお塩。満遍なくふりかける量の目安)
オリーブオイル 大さじ2
大蒜 スライス 3かけ


鰹の塩じめ時間 半日から一晩
調理時間 〜10分

画像1

鰹のさくに満遍なくお塩をサラサラとかけます。
写真のように偏りがあっても、大丈夫です。
強気でどうぞ。
量がわからない、怖い、という方は鰹の重さを量り1%のお塩を全体に振りかけてください。

画像2

裏面もひっくり返してお塩をかけてください。

画像3

キッチンペーパーで包みます。

画像4

保存袋に入れ、空気を抜いて封をします。
冷蔵庫で半日〜一晩寝かせます。

画像5

写真は朝仕込んで夜の様子です。塩の脱水効果で水分が抜けています。

水気をぽんぽんと優しく拭き、このまま調理に入ります。調理の直前まで冷蔵庫に入れておきましょう。

画像6

オリーブオイルをフライパンに大さじ2入れて大蒜3かけのスライスを入れて、弱火にかけます。
揚げ焼きに近いですが、大蒜チップのようにカリカリを狙わなくて良い付け合わせです。焦げる手前で引き上げましょう。

画像7

このぐらいの色になったら、鰹を盛り付ける予定のお皿に移しましょう。
これ以上火を通すと一気に焦げて苦くなります。

画像8

大蒜を焼いたフライパンを中火から強火に火を強め、鰹を入れます。

画像9

焼き色がさっとついたらひっくり返します。写真のようにまだらな焼き色で大丈夫です。
全面に焦げ目がきっちり付くように焼くことを目指さなくて良いです(そこを狙いすぎると内部に火が入りやすくなってしまうため)。
一生懸命ではなくラフな気持ちで!

画像10

側面もさっと焼きます。

画像11

まな板に移し、すぐに切り分けます。
氷水で冷やしたりしなくて大丈夫です。

直前まで冷蔵庫で冷やしておき、さっと焼くことで内部は冷たく、表面は大蒜の香ばしさを纏っています。

画像12

鰹のたたきといえば、薬味をたっぷり乗せたいところですが、今日ははぐっと我慢。
ここは、潔く大蒜とほんのり塩味がついた鰹だけの味を楽しみます。
一言で言うとおつなお味。

画像13


辛子醤油で食べるのも美味しいです。ねっとりして、臭みのない鰹をシャープな辛味で引き立てます。
表面はほんのり温かく、身の部分は冷たいままでその温度のコントラストも魅力です。
大蒜は好きな方はもっと増やしても!ごま油、塩でも美味しい。

画像14

この日、鰹のたたきに合わせたのは、
冷やしトマトの梅ピュレかけ、
砂肝、ブルーチーズ、揚げ薩摩芋、レタス、胡瓜の味噌漬けのサラダでした。

鰹のたたきを主菜にして、ゆっくり、呑みながらお喋りしながら食べるのにぴったりの組み合わせです。

画像15

画像16

夏が近づくと、その季節に合わせた食材を選びメニューを考えるのも楽しいですよね。
工程も難しくないですので、ぜひ鰹がお買得の時にお試しくださいね✨

いいなと思ったら応援しよう!

今井真実 MAMI IMAI /料理家
「新しいお月見」というプロジェクトに参加しています。 https://note.com/new_otsukimi みんながボランティアで運営しておりますので、もし良かったら上記アカウントにサポートいただければ、ありがたいです。 どうぞよろしくお願いいたします。

この記事が参加している募集