【V】Vacation/Violet/Video
バケーションって言葉、響きが大好き。
何かが始まる感じがして、ウキウキする。
8月の夏休み真最中、暑さにヘトヘトになりながら私はめちゃくちゃ仕事を頑張った。
自分の辞書には頑張るという文字がない私。
頑張ったというより波に乗って仕事をこなしていたら、結果が出ていた感じ。
営業職でこんな風にいうと嫌味なひとだと思われてしまうが、そんな事ってきっと人生には何度かあるんじゃないかな。
その反動か、9月になったらパタッとストップした。
きっとこれは神様がちょっと落ち着け、休みなさいって言って下さっていると解釈し、結果ゼロも致し方ないと腹を括った。
契約だけが仕事ではなく、一番大事なのはアフターフォローである。
だから1日中誰からも連絡がない日はないし、訪問ゼロの日もない。
特に年配のお客様は、封書が届いただけでも不安になるので「何か届いたんだけど見に来て」と連絡頂く。
それで良いと思っている。
来ないでと言われるより、すぐに来てと言われるひとでありたいと思っている。
という訳で、ひと月遅れの【Vacation】である。
Vacationと言ってもどこかへいくわけでもなく、昼間はお電話があれば伺うし、夜はずっと放ったらかしにしてあった創作の手直しに取り組んでいる。
十年以上も昔に書いた物語を読み直し、書いているうちにセリフや登場人物まで変わってくる。
同人誌の中で短編は年に3回は書き続けてきたが、創作の本当の楽しさを私は忘れていた気がする。
まだ全然先は見えて来ないが、今月いっぱいは創作の世界に浸りたい。
【Violet】
義母はVioletが好きだった。
バイオレットというよりパープルかなぁ。
とにかく服装はもちろん、髪も部分的にパープルだった。
お義母さんが亡くなって入れ違いに我が家に生まれて来てくれた孫のIちゃん。
山梨からはるばる来てくれた時、お嫁さんとIちゃんと私の3人で買い物に行ったことがある。
「Iちゃんの好きな物選んでいいよ」
本気で自由に選ばせたら、洋服はもちろん髪飾り、傘、ブーツ全てパープルになった。
もしかして、お義母さんの生まれ変わりか?
【Video】
私が小学生の頃、今からおよそ50年以上も昔の話である。
8ミリビデオが一般家庭にも普及し始めた。
祖父もそうだったが父も新しい物好きで他の家庭よりも早く購入したはず。
決して裕福ではなく、お雛様もなかったが、やたら電化製品には家族揃って早く反応していた気がする。
みんな好奇心旺盛で、目新しい物が好きだったのだろう。
そのお陰で小学生の私の姿を子供たちに見せることができたし、45年前の私たちの結婚式だって残されていた。
見せたからどうだ?ってこともない。
娘なら良くも悪くも何かコメントがあるだろうが、三人の息子たちはノーコメントだった。
もうそろそろ保管は良いかなぁと引っ越しの時に処分してしまった。
こんな機会でもなければ断捨離なんて不可能だ。
今から50年後はいったいどんな世の中になっているのやら想像もできない。
明日は高校の同窓会である。
50年前に戻って楽しい時間を過ごそうと思う。
今はみんなおじいちゃん、おばあちゃんだが、話しているうちに気持ちは、アッという間にタイムスリップする。
今の顔と昔の顔が2重に見えてくるのは、時間の魔法?いやいや単にお酒のせいか?