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心地のよい本【読書記録】#9
最近、読む本の傾向が変わってきた気がします。
今までは作者の思考がきらりと光った自己啓発本を中心に読んでいました。
もちろん今も色々な人の考えを知るために気になる自己啓発本は読みますが、最近はそれに加えてもっと漠然としていて抽象度の高い本を読むようになってきたのです。
それも自己啓発本に限らず、エッセイや物語集などジャンルも広がってきております。
そこで今回は、最近読んで虜になってしまった2冊の本を紹介します。
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●月とコーヒー
Instagramで偶然見つけ、一目惚れした本。電子版がなく単行本のみでの取り扱いでしたが、読んでみるとその意味がよくわかります。
24あるショートストーリの一つ一つが柔らかな輝きを纏っていて、心を癒やしてくれます。あとがきで著者も言及してしていますが、おやすみ前の読書に最適なのです。1日1話ずつじっくりと読み進めるのがおすすめの読み方です。
僕が惹かれたお話のタイトルを幾つか紹介します。
〈アーノルドのいない夜〉〈鳴らないオルゴール〉〈美しい星に還る人〉〈つづきはまた明日〉 〈世界の果てのコインランドリー〉
どうですか、気になりますよね?
静かな夜のお供に是非🌙☕️
●ここじゃない世界に行きたかった
著者はnoteでも有名な塩谷舞さん。noteでのエッセイが改稿、追加されて、とても美しい作品に仕上がっています。Webライターやマーケティング中心に活動されている方ですので、やはり文章の練度が桁違いに高いのです。
そのため感情や想い出といった、実体が無く奥深くて複雑なことの描写にとてもリアリティがあります。著者の深い精神世界が鮮やかに描かれているのが印象的でした。
noteのエッセイ集の名前が『視点』であるように、著者の高い美意識に裏打ちされた独自の視点で様々な事柄が取り上げられています。
日常生活の些細なことから、BLM(Black Lives Matter)といった社会的な話題まで本当に幅広く書かれており、その一つずつに著者の想いとこだわりが詰まっているのです。
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今回紹介した2冊の本に出会い、僕の読書の幅が広がった気がします。
たまにはじっくりと文章の美しさに触れる時間を作るのも良いかもしれませんね。