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冬は嫌い、春も少し苦手。

冬がようやく終わろうとしている。

この冬は、自分が季節性うつであることを認識した上で臨む最初の冬だった。

だから悪天候に徹底抗戦して、可能な限り自分のメンタルをコントロールしようと努めた。

劣勢を強いられて鬱モードに陥る期間が2回ほどあったが、トータルで見れば善戦したほうだと思う。

なんと不毛な過ごし方だろうか。

太平洋側出身の人が裏日本に来てうつ気味になるのはよく知られた事実だが、裏日本出身だからといって耐性があるわけではない。

裏日本出身者も雪には慣れないし、日光を浴びなければ普通に病む。

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3月になり晴れの日も増えてきて、メンタルも比較的安定してきた。

文字通り冬を乗り越え、やっとひと安心できる。

まさに待望の春である。

しかし、冬ほどではないけれど僕は春が苦手だ。

なぜなら春は別れの季節だから。

こちらの記事でも言及したが、僕は地元から出たことがない。

常に取り残され続ける人生。

自分で選んだとはいえ、この感覚が年を重ねるたびにじわじわと胸を刺してくる。

高校の同期は8割以上はめでたく県外へ進学。

たまに彼らが帰省している様子をSNSで見かけるが、2,3日すれば自分のテリトリーに帰って行く。

大学においても、僕は6年制の学部だから必然的に取り残される側である。当たり前だが、先輩方も僕より先に卒業される。

彼らをこの土地に迎え入れ、去って行くのを見ることしかできない立場。

去って行く人々の顔はどこか晴れ晴れとしている。
そして、新しい世界へ踏み出す彼らの背中はとても誇らしげだ。

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大学生活もようやく折り返し。

この春をどうやって乗り切ろうか。

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