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日本の異常なパンダ愛からの学び

何日か前、上野動物園のなんとかっていうパンダが双子の赤ちゃんを出産しましたね。

これを良し悪しで分けるならば、恐らく良い出来事なのでしょう。

ですが、これが「おめでたいこと」とか「良いニュース」としてメディアで取り上げられることに対して、僕は疑問を抱いています。


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日本でパンダがやたらとチヤホヤされているのは何故か。

恐らく、①可愛いから②珍しいから、といったところでしょう。

今回は、この2点についての僕の超主観的な考えを書いていきます。


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①パンダは可愛いから

僕は正直なところ全く可愛いと感じません笑。

イラストやマスコットとしてのパンダなら可愛いと思えなくもないのですが、実物はちょっと...。

...怠惰なおっさんにしか見えないんですよね〜

あとは、白い毛が薄汚れた色になっているのもマイナスポイント。


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②パンダは珍しいから

さて、ここからが本題です。
珍しいからというのが最大の要因ではないでしょうか。

「日本で初めてパンダを迎え入れたのは東京・上野動物園ですが、今でも関東ではここでしかパンダを見ることはできません。その上野公園は都心にあり好アクセスな立地。気軽に来園できることが、パンダの人気を高めたのかもしれません」

さらに今泉先生は、日本人の心理についても解きます。

「まずパンダが日本では珍しいという点が、人々を惹きつけますよね。さらに日本人は行列に並ぶのが好きでしょ(笑)?『珍しいパンダを見に来る人がいる→行列ができる→その様子をニュースで見る→行ってみたいと思う』という流れが働く日本だからこそ、こんなにもパンダがブームになっているのかもしれないですね」

行列ができる=ステータスとする風潮がある、日本。たしかに、「気軽に行ける立地に世間で話題の珍しい動物がいる」と知れば並んででも見てみたいと思うのは、日本人ならではの心理なのかもしれませんね。

こちらのネット記事にもあるように、日本人の行動パターンがパンダ人気を支えているのかもしれません。

1972年にパンダが日本に初めてやってきてから約50年。メディアやインターネットの発達に伴って色々なものが流行り廃る中、パンダは不動の地位を維持しています。

日本人の気質というか、悪くいえば同調圧力が作用し、パンダが人気者として祭り上げられているのでしょう。そもそも、ある1個体の動物の(勝手につけられた)名前を国民の大半が知っているという状況が異常現象だと思うのです。

先日のパンダ誕生のニュースでは、パンダを『コロナ禍の希望の象徴』としてインタビューが行われていました。(というか、いちいちニュースになるのが不思議。)

それを見て、「いや、ちょっと、おいおい...。いくらなんでも都合良くし過ぎじゃないですか?」と、少し不気味に感じました。


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日本の異常なパンダ愛から教訓とすべきことは、やはり自分の意思をはっきり持つべきだということでしょう。

この世には多様な形態の同調圧力が存在しています。しかも当事者であればあるほど同調圧力は見えづらく、気付きにくいものです。それがひいては個人の『常識』に結びつくのかもしれません。

『常識』で八方塞がりになる前に、行動の原理を見つめ、正しく自己決定をしていくことが大切なのです。

以上が僕の最近の考えと気づきです。


※この記事を読んで気を悪くしたパンダ愛好者の方々、何卒ご容赦ください🙇‍♂️

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