#42 実は「認知症」という”病気”はない。~認知症検査の真実~
大阪大学名誉教授で認知症心理学がご専門の佐藤眞一氏の著書【認知症の人にラクに伝わる言いかえフレーズ】の中で、大変、興味深い一節がある。
この表現は、目から鱗だったw
それまで「アルツハイマー型認知症」とか「レビー小体型認知症」という表現に触れる事が多かったから、「認知症」という「病気」だと認識していて、認知症という病気は、「アルツハイマー型」とか「レビー小体型」という「タイプ」に分かれているのだと思っていた。
そうではなくて、先に「アルツハイマー病」という「病気」があり、その主な症状として、「認知症」がある。という、順番なんだね、これ。
そして、認知症の原因となる病気は、「アルツハイマー病」や「レビー小体病」だけでなく、他にも多数あって、「糖尿病」などでも、認知症の症状が発生する場合もあるという。
なので、本来の「認知症検査」というのは、「認知症を探す」検査ではなく、「認知症」という”症状”を発生させる「原因となっている病気を探す検査」。そこで、原因となっている病気が治療できれば、発生している認知症状も治る可能性がある。
なので「認知症かな?!」と思ったら、「認知症の検査をして下さい!!」と病院に行くのではなく、「認知症の症状が出て来ているのですが、何らかの病気が発生しているかも知れないので、検査して下さい。」というのが、”正しい”、ということになる。
なので、家族が何となく本とか読んで、SNSとかでチョイチョイと調べて、「認知症じゃね?」と、”決め付けてしまう”のではなく、やはり、早めに本人を診察してもらって、原因となっている病気を見極めてもらう必要があると思う。
私も母の認知症介護で、認知症の症状については、かなり聡くなったが、父や夫に、母と同じ様な症状が見られた時には、「どうせ認知症。」と決めつけずに、早めに病院で精密検査を受検させるつもり。
今度は、見逃さないようにw