成り上がり:「バイブル」とおすすめされた矢沢永吉さんの自叙伝#193
先日、友人からおすすめされて、矢沢永吉さんの自叙伝
「成り上がり」を読みました。
友人は学生時代に父親におすすめされたそうで、バイブルとして読んでいるときき、気になり貸してもらいました。
私の中での矢沢永吉さんの印象は、
「スターアーティスト!」
という印象ぐらいのもので、特に生い立ちやデビューするまでの経験をは知りませんでした。
学生の頃から今でも持ち続けているという友人のおすすめもあり、今回は「成り上がり」を読んでみての感想に触れて書きたいと思います。
上京してから、ソロ活動をスタートするまでの道のり
初版は1978年。
矢沢永吉さんが出身地を離れ、横浜、東京に上京してきて
BIGになるまでが描かれている作品です。
本の冒頭には、矢沢永吉さんの名言ともとれる言葉が羅列されていて、その言葉ひとつひとつが見出しになっているように、構成されていました。
内容を読むかぎり、同じ境遇を体験した事がある人は少数であろう、苦い体験も赤裸々に描かれています。
文中の一文一文についても、まるでステージでMCをしながら、ご自身の過去を話されているかのように感じました。
大きな結果をつくられた方だからこそ、伝えられるものが大きいのを感じた作品です。
ご自身の経験が、そのまま魅力となっているのが伝わってきます。
環境がハングリー精神をつくる
作中の前半は、学生時代のご経験が書かれています。
貧しい環境で育ち、苦い経験をしたことがとても鮮明に書かれています。
自分が学生時代を振り返った時に、ここまで事細かに覚えている経験がこんなにもあるだろうか?と考えさせられました。
「良かった」と感じたことよりも、
「辛かった、苦い思い出」の方が記憶に残るときいたことがあります。
私自身も思い出せることはありますが、矢沢永吉さんのご経験と比べると大した事ないものだったなと振り返ることができました。
私が思い出す苦い経験としては、
<学生>
・両親が頻繁に口喧嘩して、逃げ場がなかったこと
・高校受験で第一志望を落ちたこと
・付き合っていた彼女に振られた時のこと
といったところでしょうか。
全部書き出そうとしてみれば、もっと細かく出てくるとは思いますが、苦い経験も含め伝えようという考えを持つことは少ないです。
矢沢永吉さんは、家庭事情や金銭面、仕事での裏切られた経験と赤裸々に書かれており、読んでいるこっちが勇気づけられるように思います。
目標をどこに設定するか?
読みすすめていくと、矢沢永吉さんは生まれ育った環境を離れ、わずかなお金を持って横浜で音楽活動の拠点を構えたようです。
バンドを結成し、いくつものステージを経験し、たくさんの女性と出会ったり。
文中の中で、「目標はどこなのか?」と何かしらイベントや出会いや別れがある際に振り返るシーンが出てきます。
読んでいく中で、一貫して「BIGになる!」という想いが綴られています。
ご自身の目標が明確にあったからこそ、ご自身とバンドメンバーとの温度感や、方向性が一緒なのか?というのを大切にされているのが印象的でした。
「BIGになる」という想いが一貫していたからこそ、バンドメンバーが矢沢永吉さんに惹かれ、出会う女性も魅了して、、、
矢沢永吉さんのご経験を読んでいて、自分自身の想い次第で
自分自身の環境や周りにいる人が変化していくのではないかと感じました。
まとめ
先ほども書きましたが、文章が矢沢永吉さんがステージで話してるように感じ、読んでる相手に伝えようとしているように感じる本でした。
強い想いがあり、目標を叶えるために走り続けられている姿はかっこいい!!!
枡田泰明
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