「博士ちゃん」に学ぶ。
「博士ちゃん」という番組が好きです💕
芦田愛菜ちゃんとサンドイッチマンさんが
毎週土曜日にやってます。
この番組はホントにおもしろい!
ひとつのことが大好きで
好奇心からオトナ顔負けの知識を身につけた
「博士ちゃん」が授業をしてくれる番組。
前回は、チェロ博士ちゃんと
郷土玩具博士ちゃんが登場していました。
なにかの目的があるわけじゃなくて
ただ、好き!知りたい!知ってほしい!
博士ちゃんの目はいつもきらきらしています。
この番組を見ていると
オトナがこどもの興味にどうかかわるかを
とても考えさせられます。
国立科学博物館が大好きな博士ちゃんが
その収蔵庫を訪ねたことがありました。
一般の人は入れない収蔵庫。
博士ちゃんのテンションはどんどん高くなります。
まずは、標本ラボへ。
2人の生物学者の先生方が案内してくれます。
ホンモノの先生方を前にしても
物おじしない博士ちゃん。
さまざまな動物の標本に興奮気味で
先生たちを差し置いてどんどん説明します。
キリンの研究をしている郡司先生の前で
郡司先生のキリン研究について語る博士ちゃん。
「自分の研究について子どもが
こんなふうに語ってくれるのはとてもうれしい」
と、郡司先生はにこにこして、何も介入しません。
それから、博士ちゃんは人類学フロアへ。
人骨ラボではその道の第一人者の坂上先生が
迎えてくれました。
坂上先生は、部屋に入る前に
人の骨に敬意を示すよう心がまえを伝えます。
そして、部屋に入ってからも
示唆に富んだ質問を博士ちゃんに投げかけます。
番組スタッフがうっかり答えてしまうと
「オトナの固定観念で口出しするのは
あまりよくないですね。」と一言。
博士ちゃんがどんどん惹き込まれていくのが
テレビ越しにもよくわかりました。
自然に博士ちゃんが先生に対して使うことばも
丁寧なことばにかわっていきました。
2人の先生はやり方は違うけれど
どちらもすてきな在り方でした。
寄り添うオトナの立ち位置や在り方は
子どもに大きな影響を与えると思います。
それは日本語教育の場でも同じ。
日本語学校に通うのは子どもではないけれど
先生がどんな在り方でいるかはとても大切。
私は、日本語教師の役割は
「場づくり」だと思っています。
教室をわくわくする場にするために
たくさんのしかけをすること。
それは新しいことばや文法を教えるより
ずっとずっとずっと大切なことだと思います。
博士ちゃんは
そのためのヒントがつまっている番組です。