生配信というワクワク
今年に入って、世の中が目まぐるしく変化したこともあり、オンラインで参加するものが増えました。
以前から、私は友達とFaceTimeをすることもあったし、インスタライブを見たり、zoomでセミナーに参加することもありました。
特に、今年はオンラインで参加出来るイベントが急増した事もあり、家族で参加するものも増えたなあと思います。
特に楽しかったのは、ハワイ在住の先生に習うウクレレ教室。
女性のキャリア形成についてのセミナー。
オンラインショー。これは、当日のオンライン配信に加え、1ヶ月間視聴できるというもの。
コーヒーの淹れ方教室。
嵐のアラフェス。などなど。
中でも、子ども達と1番ワクワクしたのは、任天堂が配信している「よゐこの〇〇で〇〇生活」の収録を生配信するというものです。
「よゐこの○○生活」とは、お笑い芸人のよゐこさんが、任天堂のゲームで楽しく遊ぶという企画動画です。
これまでにも、マインクラフトから始まり沢山のゲームをされています。
スーパーマリオ35周年を記念した、マリオシリーズの64、サンシャイン、ギャラクシーを3本収録したソフトが発売されています。
今回は「よゐこのスーパーマリオで35周年生活」という動画が配信されることになりましたが、その収録の冒頭1時間が生配信されたのです。
今は動画で好きな部分を何回も見たり、逆に見たくない所は飛ばして見たりするのが日常になっている子供たち。
そんな息子達が、編集されていない部分をとても楽しそうに見ていました。
スタートしようと思ったら、濱口さんが違うゲームを始めちゃったり、なかなかクリア出来なくてグダグダになったり、突然コントローラーの接続が切れたり…。
いつも見ている、完成された動画だったら、編集でカットされているような部分。
簡単に言うと、テレビ的には面白くない部分。
そんな、いつもは見ていない裏側に、私自身もワクワクした。
私は、子供の頃同じような気持ちになっていたことを思い出した。
初めて、ミュージックステーションに好きなアーティストが出た時のこと。
その日は朝から嬉しかったこと。
出演時間が待ち遠しかったこと。
録画していても必ずその時間に見たこと。
「本当に今歌っているんだ!」と、生放送の特別さを噛みしめたこと。
何もしないで、テレビ画面にくぎ付けになっていたこと。
正直、インターネットの普及している現代で「今」を強烈に感じることが難しい。
見逃しても、録画予約を忘れても、見逃し配信がある。
もしかしたら、誰かYouTubeにあげているかも。
ニュースを聞いていても、ネットの情報を開いてしまう。
テレビを見ていても、SNSが気になってしまう。
子供の運動会では、子供の姿を残すためにスマホの画面越しの姿を見つめる。
なんだかなと思いつつも、それが日常だし、普通。
そんななか、久しぶりにワクワクしたのがよゐこさんだった。
多分、子供が一生懸命に見ている姿につられたのかもしれない。
ただただ、おじさん達が楽しくゲームする姿に笑う子供たち。
次に面白い展開が、あるのか、ないのか。
収録の生配信だからわからない。
次に起こるのかもしれないし、もしかしたらずっと起こらないかもしれない。
だから、目が離せない。
飛ばすことも出来ない。
見逃しても、戻れない。
人って、決まっていないものが怖いけど。
わからないから、面白いんだなと思った。
完成されたものや本編よりも、ドキュメンタリーや、メイキングに惹かれる人がいる理由は、これだと思う。
きっと、これからもっと内側や裏側を公開するようなエンタメが出てくるんだなと思う。
同じオンライン参加でも、「今」同じ時を共有してると思うことで、より楽しく感じたり、感動するのではないのかなと思いました。
もっともっと今の時間を楽しみたいと思いました。