二冊読めば元が取れるKindle Unlimited⑨
はじめに
88年生まれの俳優や選手は物心つく頃から居れど、とうとう作家という文化枠の人物が出てしまった。
高瀬隼子さん、芥川賞受賞おめでとうございます。
自分がニワカなだけで活躍されている方々は沢山存在しているだろう。
同世代というだけで気になる賞レースの罠。普段の視野が狭いので助かる。ハマるぞ〜
芥川賞は純文学である一方、その時代特有の風俗や感情やらを焦点的に
知る事が出来るので、現代を知るに良いきっかけの一つだと思う。
まだ読んでいないけれど、とりあえず購入したので勉強させて頂きます……。
ろくに本を読まない人間なので、月二回くらいは読んでみようと読書感想文を書いていた。何ヶ月ぶりだけれど、感想を書いていないだけでKindleは活用している。しかしファミ通やオレンジページばかり読んでるとなれば、ろくに本を読まない俗人であるという説得力が増すだろうか。
上記で純文学に触れたものの、今回紹介するのは全く関係のない漫画である。
「刑務官が明かす死刑の話」
ニュースを聞いていると出てくる常套句、
「つい出来心でやった。」→「むしゃくしゃしてやった。」→「刑務所に入りたくてやった。」
実際何と発言したかは分からないものの、それは時代によって様々な表現がなされたが「死刑になりたくてやった。」という言葉を度々聞くようになっては、日本も穏やかではない。
そんな死刑そのものの世界を垣間見る事ができるのがこの本である。
8コマ漫画形式で雑学のように解説され、ウィキペディアよりも分かりやすく描かれている。
割と序盤で知る事だが、執行に関わるのは刑務官の中でも特に品行方正な人物が選出されるらしい。理由は必ず成し遂げるだけの責任感が求められるからだそう。
ニュースで執行された話を聞けば、どうしても遺族や被害者への感情が過るけれども、合法や仕事といえ人の死に関与するその精神的負担を考えると、それを担う人間も一方存在している。
この法律を作るのは国会であり、国会で働くのは政治家で、政治家を選ぶのは国民。国民や多勢がいつも正しい判断をするかどうかは選挙の結果から窺い知れるであろう。
死刑制度が残る国の倫理観のあり方として、これを誰かが担っている点も忘れないでおきたい。
「左利きのエレン」
ドグラマグラは書いてる本人が狂いそうな話だけれど、この漫画は一定数の大人を発狂させるのに十分な奇書かもしれない。
主人公、朝倉光一はデザイナーになると夢を持ち、高校生編〜社会人編と着実にその道に進んでいくのでそれだけでも優秀な人物のような気もするが、彼を取り巻く「天才達」が彼の上昇志向を刺激する反面、どう足掻いても肩を並べる事さえ出来ない「天才達」に翻弄される。
主人公達の努力的な面はスポ根漫画のようでもあるし、天才同士の所業は能力者バトルもののようでもあるし、軽快にギャグがよく挟まる所もネタ見せかという程テンポよく、漫画として密度が高いし面白い。
しかし何らかのクリエイティブ(発表や発信を含む)をかじった人間であれば、あらゆる方向から感情的にブン殴られる事は間違いない。
熱意があればきっとどうにかなる、なんていう幻想をじわじわ打ち砕かれていく様は、共感性なんて物差しを持っている事を後悔する程だ。
大人になりたくなさと、大人にならないと小金が貰えない天秤にいつまでも揺らがされている身としては、かなり良いビンタを貰った気がする。
特に作中キャラクター、柳一について思うとこんな数行で書く事ができない。
最後に
流行りに乗っかる恩恵を受けることもあれば、遅れながらもコンテンツを見たことで得る喜びもある。Kindle Unlimitedは性質上、後者の利点を得やすい。
ただこれだけコンテンツに溢れていると、自分の関心が散漫されて何が良いかが段々分かりにくくなってしまう。
今後も読書感想文は続けたいが、Kindle Unlimited以外から引っ張り出して書く事もあるかもしれない。
最後に一応。私は頗る元気です。
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